LMS(学習管理システム)の機能一覧を公開 学習を加速させる便利な仕組みをまとめて解説

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「LMS(学習管理システム)には一体どのような機能があるのだろう?」

近年、新型コロナウイルスの影響による集合研修の中止や様々な分野におけるDX化推進の流れを受けて、LMSに対する関心が高まっています。しかし、まだまだLMSについて「eラーニングを配信できるシステム」といったこと以外には詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。

たしかにLMSの主要な機能は「eラーニングの配信」ですが、それは様々ある機能の一つに過ぎません。それ以外の機能をフル活用することで、組織における人材開発のDXを促進することができます。

本稿では、ライトワークスのLMS「CAREERSHIP」を例に、最新のLMSにどのような機能が備わっているのかを解説していきます。LMSの導入やリプレイスをご検討中の方は是非参考にしていただければと思います。

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LMSの概要や、eラーニングとLMSの違いについて知りたい方は下記のコラムを参考にしてください。

1. LMSの機能一覧

まずは、LMSの機能についての全体像をまとめました。以下の章では、LMSの機能を「eラーニング機能」「管理機能」「その他の学習関連機能」という形で分けて解説しています。リンクをクリックすると、ご興味のある機能からお読みいただけます。

LMSの代表的な機能としては、以下が挙げられます。

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2. eラーニング機能

LMSの主たる機能は、何といってもeラーニングを配信・受講する機能です。これは、ざっくり言うと、「eラーニング教材」を「指定した受講者」に「指定した期間」に配信し、受講させる機能です。ただし、単にeラーニング機能といっても、様々な施策に対応でき、かつ効率や利便性を向上させるための仕組みがたくさんあります。

eラーニング機能を使うと、下記のことができるようになります。

  1. 自動配信:対象や日時など条件を指定しておくと、eラーニングの受講案内を自動で配信してくれます。これにより、「入社1週間後にビジネスマナーのeラーニングを配信する」などの自動化が可能になります。
  2. 動画配信:最近では動画教材も当たり前になってきましたが、LMSは当然動画を配信することもできます。インターネット上で閲覧できダウンロード不要な「ストリーミング配信」が一般的です。最後まで視聴したら修了、早送り防止のためのシークバー無効化、復習時の有効化、倍速再生など教育で動画を利用する際に求められる機能もLMSには備わっています。
  3. 承認設定:eラーニングを受講する場合には、上司などの承認を必要とする運用にしたい場合もあるかと思います。そのような場合に、承認者を設定することができます。
  4. 期限管理:eラーニングを特定の期間しか受けられないようにすることができます。「設定した期限の1週間前と1日前に、それぞれ未完了者に対してメールを自動配信する」等の設定も可能です。
  5. セキュリティ:社外秘情報を含むeラーニングについて、特定の環境下でしか受講させたくないといったケースは多々あります。そのような場合に、会社のネットワーク内でなければ受講不可といった設定をすることができます。
  6. スマホ・タブレット対応:eラーニングのメリットは「いつでもどこでも学習できる」ことであるため、スマホやタブレットで受講できるかどうかはとても重要な要素です。今では多くのLMSがパソコンで見てもスマホで見ても最適な見た目になる「レスポンシブデザイン」を実装しています。
  7. レコメンド:これはかなり発展的な内容ですが、一部のLMSには、受講者の職種や受講状況などのデータから、最適なeラーニング教材をおすすめするという機能があります。ライトワークスのLMS「CAREERSHIP」では汎用サービスとして展開しています。

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3. 管理機能

LMSにおいて、eラーニング機能とタイヤの両輪にあたる機能が「管理機能」です。LMSがeラーニングのメリットを最大化できるのは、この管理機能が備わっているからと言っても過言ではありません。

LMSの管理機能を活用すると、下記のことが実現できます。

  1. ユーザー管理:LMSに受講者となるユーザーを登録します。なお、システム上でしっかりと管理できる人数は性能によって異なるため、導入時には必ず確認する必要があります。
  2. 組織管理:LMSの中に企業の組織図を再現し、ユーザーである社員を紐づけていきます。これによって、「営業部のメンバーのみにこのeラーニングを配信する」といった対象者の抽出が簡単にできるようになります。こちらも、どの程度の階層まで再現できるかはシステム性能に左右されますので、大規模かつ複雑な組織形態の企業が導入する場合には注意が必要です。
  3. グループ管理:学習施策を展開するうえでは、組織横断的なくくりが必要なケースもあります。例えば、「部署横断プロジェクトのメンバーのみに、当該プロジェクトに関する知識を習得させたい」といった場合です。そのような場合、ライトワークスのLMS「CAREERSHIP」では、組織とは別にグループを設定することができます。
  4. 進捗管理:個々人の学習の進捗状況を確認することができる機能です。こちらの機能に関して、意外と見落とされがちですが重要なのは、「誰が誰の進捗を見られるようにするか」という点です。直属の上司と部門長、そして人材開発担当社のみが見られるようにする、などフレキシブルな設定が可能なシステムを選ぶことをお勧めします。
  5. 成績管理:進捗と同様にテストの成績なども一覧で見ることができます。
  6. 履歴管理:直近の学習結果だけではなく、その社員がこれまでにどのような学習を実践してきたかの履歴を確認することができます。

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4. eラーニング以外の学習関連機能

近年、LMSの中にはeラーニング以外の機能を充実させ、組織内におけるあらゆる学習を管理できる「学習のプラットフォーム」へと進化しているものもあります。LMSがプラットフォームになると、あらゆる施策が一つのシステム上で展開されるようになり、それは育成担当者、受講者いずれにとっても利便性が高いというだけでなく、異なる種類の学習を連動させることで効果も高められるなど、メリットがとても大きいのです。また、全ての教育施策の履歴が一つのシステム上で管理できるので、タレントマネジメントへの展開もしやすくなります。

では、eラーニング以外にどのような機能があるのか、例として、ライトワークスのLMS「CAREERSHIP」が備えている機能をご紹介します。

4-1. 研修管理機能

集合研修の管理をすることができる機能です。「研修管理システム」という、それだけに特化したシステムもありますが、LMSに備えることでeラーニングと連動させることができ、利便性は格段に上がります。「CAREERSHIP」の研修管理機能は、受講者がシステム上で簡単に内容の確認や参加申請をできるのはもちろんのこと、事前にアンケートをとれたり、資料を添付できたりなど、育成担当者にとってもかゆい所に手が届く機能を備えています。

詳しく見る ▶ CAREERSHIPの研修管理機能

4-2. アンケート・レポート機能

LMS上でアンケートをとったり、レポートを提出させたりできる機能です。研修の実施後、アンケートを回収したり、レポートの課題を出したりするケースは多いかと思いますが、そういったものを集計、集約するのは手間がかかり、また、完了していない人への督促なども余計な負荷となります。LMSにアンケート・レポート機能があると、eラーニングや研修の受講が終わったタイミングでアンケートを自動的に配信することや、レポートをLMS上で提出させて一括管理することができます。

詳しく見る ▶ CAREERSHIPのアンケート・レポート機能

4-3. コース管理機能

eラーニングや集合研修、アンケートなど、複数ある学習コンテンツを1つのコースとしてパッケージ化することができます。これによって、この研修が完了していないと次の研修に参加できないなど、学習に段階を設けることもできますし、グループディスカッション研修の前に予備知識をeラーニングでインプットしておいてもらうといった「ブレンディッドラーニング」等の施策も簡単に実現できます。

詳しく見る ▶ CAREERSHIPのコース管理機能

4-4. 教材作成機能

パワーポイントやエクセル、動画などの素材を基に、eラーニング教材を制作することができる機能です。最近では、自社内で研修用の教材を内製している企業も多くいらっしゃいます。ライトワークスのLMS「CAREERSHIP」を利用している企業では、約85%が内製教材を利用しているというデータがあります。LMSに載せる教材は、「SCORM(スコーム)」など、特定の仕様でなければならないため、作成には専用のツールが必要なのですが、「CAREERSHIP」を含む一部のLMSは、その作成ツールを内蔵しています。

詳しく見る ▶ CAREERSHIPの教材作成機能

4-5. 社内SNS機能

社員のみが使用できるSNSのようなコミュニケーション機能です。学習は必ずしも教育担当者から一方向的に与えるものではありません。各自が持っている知識をシェアしたり、あるいは議論をしたりすることで双方の知見が深まることも学習と言うことができます。近年では「ソーシャルラーニング」といった言葉も注目されていますが、LMSの中でそれを実現できる機能を有しているものもあります。

詳しく見る ▶ CAREERSHIPのルーム(社内SNS)機能

「社内SNS機能」を活用して、効果の高い研修を実施している企業の事例はこちらをご覧ください。

4-6. タレントマネジメント機能

タレントマネジメントとは、社員のスキルや経験などの情報を一元管理し、人材を戦略的に活用・育成していくことを言います。タレントマネジメントを専門に行う「タレントマネジメントシステム(TMS)」はLMSとは別に存在しますが、LMSの中にはTMSの機能を一部備えているものもあります。

ライトワークスのLMS「CAREERSHIP」には、従業員のスキルを定義して可視化する「スキル管理」や、従業員の経歴や所有資格等の情報を一元管理できる「キャリアカルテ」という機能があります。

CAREERSHIP」が一般のTMSと比較してユニークなのは、それらの機能にLMSならではの「学習」の観点がしっかりと織り込まれていることです。例えば、「スキル管理機能」においては、必要なスキルとそれを身につけるための学習を紐づけることができ、社員は新たに身につけたいスキルがある場合は何を学習すればいいのかが簡単にわかります。

また、「キャリアカルテ」には学習履歴も記録されるため、その人物がこれまでにどういった学習を経てきたかという観点でも見ることができます。

逆に言えば、一般のTMSは「学習」に関する機能が弱く、組織や人材の現在地を見ることには優れていても、未来に向けて育成していくことは不得手であることが多いのです。

そのため、LMSとTMSをシステム連携させることも多いですが、タレントマネジメントは奥が深い概念で、システムを導入しても使いこなせていないというケースが実に多いため、上記のように、TMSの基本的な機能さえあればいい場合には、「CAREERSHIP」のみで代替することも可能です。

詳しく見る ▶ CAREERSHIPのスキル管理機能

詳しく見る ▶ CAREERSHIPのキャリアカルテ機能

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5. まとめ

いかがでしたでしょうか?
LMSには代表的なeラーニング機能や管理機能以外にも、様々な学習に関連する機能がたくさん備わっています。

eラーニング機能についても、単に配信するだけでなく、効率や効果を上げるための仕組みがいくつもあります。

  • 自動配信:対象、日時など条件を指定すると、自動的にeラーニングの受講案内が配信される
  • 動画配信:ダウンロード不要な「ストリーミング配信」が一般的。不正防止機能を備えるものも
  • 承認設定:上司などの承認者を設定できる
  • 期限管理:eラーニングを受講できる期間を設定できる
  • セキュリティ:特定の環境下でのみ受講可能にするなどの設定ができる
  • スマホ・タブレット対応:多くのLMSがスマホやタブレットに対応
  • レコメンド:受講者ごとにおすすめのeラーニングをLMSが推奨する

 

管理機能は、LMSにおいてeラーニング機能とタイヤの両輪と言える機能です。この機能があるからこそ、eラーニングはその真価を発揮できます。

  • ユーザ管理:受講者となるユーザを登録する
  • 組織管理:LMSの中に企業の組織図を再現し、ユーザーである社員を紐づける
  • グループ管理:組織とは別に特定のユーザーのみを選定したグループを設定する
  • 進捗管理:ひとり一人の学習状況を確認できる
  • 成績管理:ひとり一人のテストの成績などを確認できる
  • 履歴管理:ひとり一人の過去の学習履歴を確認できる

 

最後に、近年のLMSにはeラーニング以外の学習に関する機能も備わっており、学習の統合的なプラットフォームとなっています。ライトワークスのLMS「CAREERSHIP」を例に、どのような機能があるのかをご紹介しました。

  • 研修管理機能:対面式の研修について、出欠や申請などを管理できる機能
  • アンケート・レポート機能:アンケートやレポートを配布、回収する機能
  • コース管理機能:複数の学習アイテムをまとめてコース化する機能
  • 教材制作機能:パワーポイント等からeラーニング教材を作成する機能
  • 社内SNS機能:学習者同士でコミュニケーションをとれる機能
  • タレントマネジメント機能:スキルの可視化や学習との紐づけを行う機能

 

LMSを選定する際には、これらの機能について、自分たちの組織が重視するものはどれか。そして各ベンダーが提供するシステムにおいて、それぞれの機能がどのような性能を備えているかをしっかりと吟味する必要があります。
その際に、ぜひこの記事をお役立てください。

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