多言語対応LMSの主要9製品を比較!活用シーンや選定ポイント、事例を解説

  • 2025年6月17日
  • 2025年11月6日
  • LMS
LMS 多言語対応LMSの主要9製品を比較!活用シーンや選定ポイント、事例を解説

言葉の壁を解消して、外国人従業員への教育をスムーズに進めたい

国内企業や、日本企業の海外拠点で働く外国人従業員は増加傾向にあります。厚生労働省の「『外国人雇用状況』の届出状況まとめ」1によると、2024年10月末時点で外国人労働者数と外国人を雇用する事業所数は過去最多を記録しています。

一方で、外国人従業員の教育に際し「言葉の壁」が課題となるケースが少なくありません。多言語対応のLMS(学習管理システム)があれば、「言葉の壁」を解消し、日本人と同じ教材を使用できるので、外国人従業員や海外拠点が多くても効率良く一貫性のある教育が行えます。

この記事では、多言語対応LMSの必要性や、導入のメリット、選定ポイントやおすすめLMS製品について解説します。企業の導入成功事例もご紹介しますので、自社の外国人従業員育成の参考にしてください。

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LMS(学習管理システム)とは?基礎から選定ポイントまで解説

AIで要約

  • 多言語対応LMSは、外国人従業員や海外拠点に、言葉の壁なく一貫した教育を提供できます。
  • 教育の均質化、学習機会の平等化、エンゲージメント向上といったメリットがあります。
  • 多言語対応LMSの選定時は、必要な言語への対応、eラーニングの海外配信の可否、機能の充実度などをチェックします。

なぜ多言語対応LMSが必要なのか?

多言語対応LMSは、外国人従業員への教育をはじめ幅広いシーンで活用できます。まずは、LMSの基本知識や、多言語対応LMSの必要性について確認しましょう。

LMSとは?

LMSは「Learning Management System(ラーニングマネジメントシステム)」の略で、「学習管理システム」を意味します。企業や教育機関で、eラーニングやオンライン研修などを実施する際のプラットフォームとなるシステムです。

基本的な機能には教材コンテンツの配信、学習履歴管理、スキル管理などがあります。

その他、教材作成、社内SNS、アンケートやレポート、タレントマネジメントシステムとの連携など、ベンダーによってさまざまな機能が備わっています。

人材育成における言語の壁の解消

近年、国内では外国人従業員が増加しており、また、日本企業が海外に進出するケースも少なくありません。

厚生労働省の「『外国人雇用状況』の届出状況まとめ」2によると、2024年10月末時点の外国人労働者はおよそ230万人で、届け出が義務化された2007年以降、過去最多です。また、外国人を雇用する事業所もおよそ34万所と、最多を更新しています。

国内企業で外国人従業員が働くのは、いまや「当たり前」の時代だといえます。

また、JETROの「2024年度 海外進出日系企業実態調査(全世界編)」3は、海外83カ国・地域にある日系企業18186社を対象に実施されました。対象に含まれなかった日系企業の存在も考慮すると、海外進出をする企業はかなりの数になることが分かります。

このような状況の中、「外国人従業員や海外拠点のスタッフに、日本人と同じ教育を行いたい」というニーズも高まっています。

特にコンプライアンス教育や労働安全衛生教育は、日本の法令や企業の倫理規定を理解したり、従業員自身の命や健康を守ったりするために、国籍や使用言語にかかわらず、全従業員が学ぶべき重要なテーマです。

しかし、そこで課題となるのが「言葉の壁」です。国内企業や日本企業の海外拠点で働く外国人従業員の中には、日本語が得意ではない人もいるでしょう。そのため、教育には母国語を用いることが効果的です。

学習者によって言語を切り替えられる多言語対応LMSを活用すれば、使用言語にかかわらず同じ教育を行えます。言語ごとに講師・教材を手配する必要がなく、コストも担当者の負担も軽減しながら、人材育成における「言葉の壁」をスムーズに解消できます。

多言語対応LMSの活用シーン

多言語対応LMSは、主に以下のシーンで活用できます。

海外拠点・グループ企業への展開

多言語対応LMSを活用して「言語の壁」がなくなれば、海外拠点や海外のグループ企業にも同じ教育を提供できます。

ライトワークスの多言語対応LMS「CAREERSHIP」は、グループ全体の教育プラットフォームでありながら、ユーザー企業が自由度高く運用でき、固有の研修実施も可能です。現地独自の教育ニーズに応える教材の制作も承っております。

外国人従業員への教育

多言語対応LMSは、1つの教材を複数の言語で提供することができます。各従業員が自身の理解しやすい言語で学習できるため、従業員の国籍・使用言語によらず一貫した教育が可能です。

特に、コンプライアンス教育や労働安全衛生教育は、日本の法令や企業倫理を理解したり、従業員自身の命や健康を守ったりするため、全従業員に行き渡らせる必要があります。多言語LMSはこのようなテーマの教育に必須のツールといえるでしょう。

グローバルパートナー企業との連携

さまざまな言語に対応したLMSは、国内企業と海外企業との協力・提携においても活用できます。両社に共通の教育・情報を提供することで、協力・提携体制の構築を促進し、円滑な運営につながります。

多国籍チームのスキルアップ

多様な国籍の従業員で構成されたチームは、「言語の壁」によって情報共有にも苦労する可能性があります。しかし、多言語対応LMSの活用により情報共有がスムーズに行えるようになれば、チームワークも良くなり、スキルアップや生産性向上も期待できます。

多言語・海外でのeラーニング配信の成功ポイントは? ⇒ ライトワークスのCAREERSHIP導入事例を見る

多言語対応LMS導入のメリット

多言語対応LMSは、企業にも従業員にも良い影響をもたらします。ここでは、多言語対応LMS導入の、5つのメリットをご紹介します。

教育の一貫性の確保

多言語対応LMSを導入すると、使用言語にかかわらず全ての従業員が同じ教育を受けることができます。「言語の壁」をなくした均質な教育の提供により、一貫性を確保します。

学習機会の平等化

特定の言語による教育・研修では、従業員の使用言語によって学習機会に偏りが生じる可能性があります。多言語対応LMSを導入すれば、さまざまな言語を話す従業員に対して平等に学習機会を提供することができます。

多様な人材の確保

言語を限定した教育は、自社の人材の多様性を狭めてしまう可能性があります。多言語対応LMSで、幅広い言語に対応した学びを提供すれば、国籍や使用言語を問わず人材を受け入れることができ、優秀な外国人従業員の確保・育成支援がしやすくなります。

外国人従業員の育成環境が整っていることは、海外展開においても大きなプラス要素になります。

従業員エンゲージメントの向上

母国語で学べる環境が用意されていれば、外国人従業員の安心感が高まり、学習にもより意欲的に取り組めます。従業員への配慮は、従業員の企業に対する貢献意欲や愛着を高め、信頼関係の構築にもつながります。

国際文化の尊重

人材育成における多言語対応への取り組みにより、企業は社内外に「国際文化を尊重している」という姿勢を示せます。

企業が積極的にダイバーシティ&インクルージョンを進めることで、従業員にも「誰もが働きやすい環境をつくろう」という気持ちが芽生え、より良い社内環境の構築が促進されるでしょう。

多言語対応LMSの選定ポイント

多言語対応LMSを提供するベンダーは多くあり、対応言語や機能もさまざまです。自社に最適なツールを導入するために、5つのポイントに注目しましょう。

自社に必要な言語に対応しているか

「多言語対応」といっても、ベンダーによって対応可能な言語は異なります。自社に必要な言語に対応しているかは、最初に確認したいポイントです。

英語はもちろん、外国人従業員の母国語に対応していれば、高い学習効果が期待できます。必要な言語を確認し、教材や各機能、サポート、インターフェースなど、多岐にわたって多言語対応しているサービスを選びましょう。

海外でのeラーニング受講に問題はないか

海外でのeラーニング受講が可能かも重要です。多言語対応していても、海外で利用できなければ、国内と同じ教育を行えません。

特に、中国ではグレートファイヤーウォール(中国政府が構築・運用するインターネット検閲システム)により、中国国内でのインターネット利用が監視・規制されています。

そのため、日本のサーバーから動画などを配信することが難しく、中国で日本国内と同じ教材を使用したい場合はベンダー選びをより慎重に行う必要があります。

ライトワークスでは、中国に関連子会社と現地サーバーを有しているため、日本と同様の研修・運用が可能です。中国現地の制作チームによって、現地のニーズに合わせたオリジナル教材を制作する体制も整っています。

中国で安定的な教育を行いたい ⇒ 現地サポートあり!ライトワークスの中国でのLMS/ eラーニング展開について詳しく見る

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教材コンテンツの調達/作成が可能か

利用予定のeラーニング教材が必要な言語に対応しているか、また、自社のオリジナル教材を作成する場合、必要な言語で内製や外注ができるかは重要なポイントです。

自社の現場状況に基づいた教材はリアリティを感じやすく、母国語で学べることでより学習効果が高まります。

ライトワークスでは、多言語に対応した教材コンテンツの制作も承っています。

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自社に必要な機能が充実しているか

多言語対応の他、自律学習支援や研修準備の効率化など、LMS導入の目的を達成するために必要な機能があるかも確認しましょう。

LMSの機能として、eラーニング教材の配信や受講履歴の管理の他、以下のような機能があると将来的に活用の幅が広がります。

  • スキル管理
  • 集合研修管理
  • 受講対象者の指定
  • 独自教材の作成
  • 学習理解度テストの作成・実施・受講者へのフィードバック
  • アンケートの実施・結果の分析
  • チャット
  • 社内掲示板、SNS
  • 自動リマインド など

従業員の成長を支援する機能に加え、教材・テストの作成や従業員間のコミュニケーション促進に役立つ機能などがあるとなお便利です。

eラーニングの規格やサポート体制など

eラーニングには、インターフェースやデータ形式を規定した、標準規格があります。多くのeラーニング教材やLMSは、「SCORM1.2」または「SCORM2004」に準拠しているので、規格への対応も事前に確認しましょう。

SCORM規格に対応していれば、1つのLMSで、複数のベンダーのeラーニング教材の管理が可能です。LMSをリプレイスする場合も、学習履歴や内製したeラーニング教材を引き継ぐことができます。

また、ベンダーからのサポートも重要です。導入支援から導入後のフォローアップまで、サポート体制が整っていればスムーズに導入でき、従業員がLMSを継続的に活用しやすい環境の構築につながります。

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おすすめ多言語対応LMS9選を比較

多言語対応LMSを提供するベンダーは多数あるため、担当者は「どのサービスを利用すればよいか」と迷ってしまうかもしれません。ここからは、おすすめの多言語対応LMSをご紹介します。

(※各LMS製品のデータは2025年10月調査時点のものです。)

CAREERSHIP(株式会社ライトワークス)

株式会社ライトワークスが提供する、統合型・多機能型のLMSです。日本語、英語、中国語(繁体字・簡体字)、ベトナム語に対応しており、今後、対応言語はアジア圏を中心に順次拡大予定です。大手総合商社や大手玩具メーカーなど、すでに多くの企業において海外配信の実績があります。

(2025年10月調べ)

利用者累計数利用ID数 600万ID突破(LMS市場売上シェアNo.1)
主な機能eラーニング、研修管理、アンケート、コース管理、スキル管理、
キャリアカルテ、ルーム(社内SNS)、動画ストリーミング配信 など
オプション動画容量追加、カレンダー同期、申込サイト開設、SSO連携、人事データ連携、受講履歴データ連携、シングルテナント構築 など
導入サポート導入時のサポートから管理者向けの情報提供、利用者同士の交流機会まで、安心して活用できる環境を整えています。
eラーニング教材1,000本以上のeラーニング教材に加え、オリジナル教材の制作およびカスタマイズに対応
教材作成ツールWEB上で簡単に教材作成/シェアできる「eStudio」(CAREERSHIPオプション機能)をご用意。高品質な音声合成エンジンAITalk®︎もオプションで利用可能(日本語、英語、中国語対応)
グローバル対応日本語/英語/中国語(繁体字・簡体字)/越語に標準対応
※アジア圏を中心に順次拡大予定
EU圏のGDPR対応や、関連子会社「来宜信息科技(上海)有限公司」のサーバーから、グレート・ファイアウォールを気にせず、中国全土に配信可能
こんな企業におすすめグループ企業も含む全社教育プラットフォームを構築したい
LMSを導入しているが課題が多く、伴走支援してほしい
教育DXやタレントマネジメント推進をしたい
データを活用した教材レコメンドやアダプティブラーニングなど、未来志向の攻めの人材育成を展開したい
中国国内の拠点で使いたい
SCORM対応
ウェビナー対応
費用非公開。WEBに見積依頼フォームあり。
大手企業
※10万人以上の超大手対応も実績あり
中小企業

「CAREERSHIP」の費用については、以下のリンクからお気軽にお問い合わせください。

▶︎1分でできるカンタン見積もり依頼はこちら。

製品紹介Webサイトはこちら:https://www.lightworks.co.jp/services/careership

KnowledgeDeliver(株式会社デジタル・ナレッジ)

株式会社デジタル・ナレッジの「KnowledgeDeliver」は、企業の他、教育機関でも活用されているLMSです。日本語/英語/中国語(簡体字)のほか、学習者向けインターフェースはタイ語/ベトナム語/ロシア語/キルギス語にも対応しています。

(2025年10月調べ)

利用者累計数企業・学校など 3,000以上
主な機能教材作成、学習、運用管理
オプション動画教材(ビデオ教材)作成配信サービスVideo+、Teacher’s Copilot、デジタルバッジオプション、顔認証オプション、自動メンタリングサービスAMS、ライブオプション、音声合成オプション、デイリーラーニング オプション など
導入サポートサポートセンタあり
eラーニング教材レディメイド:グループ会社にて提供可能 オーダーメイド:可
※コンテンツ制作サービス、レンタルスタジオ、教育用インタビュアーサービス、ライブ配信スタジオなどを展開、内製支援重視
教材作成ツールLMSに搭載
グローバル対応英語/中国語(簡体字)
学習者向けインターフェースはタイ語/ベトナム語/ロシア語/キルギス語にも対応
こんな企業におすすめ「eラーニング教材作成」「学習」「運用管理」を一つのシステムで完結させたい
自社の課題や環境、目的に応じて柔軟にカスタマイズしたい
海外拠点において外国語で教育したい
SCORM対応
ウェビナー対応オプションにて対応可
費用・550,000円(税込)/100ユーザ
・1,100,000円(税込)/1000ユーザ
・3,300,000円(税込)/サーバ(ユーザ数無制限)
大手企業
中小企業

製品紹介Webサイトはこちら:https://www.digital-knowledge.co.jp/product/deli/

LearningWare(株式会社プロシーズ)

株式会社プロシーズの「LearningWare」は、日本語、英語、中国語(簡体中文・繁体中文)の他、ベトナム語や韓国語、タイ語、インドネシア語、マレー語など、30以上の言語に対応しています。

(2025年10月調べ)

利用者累計数2,800社以上、利用者100万人突破
主な機能ユーザー管理、連絡管理、研修管理、PowerPoint教材作成、結果管理、講座管理、eラーニング動画配信、コミュニティ管理、eラーニング受け放題、ライブ配信 など
オプションシステムカスタマイズ、顔認証機能、決済機能、集中度機能、シングルサインオン、API連携、字幕機能、中国への配信 など
導入サポート担当者向けに約2時間の初期導入研修 
eラーニング教材レディメイド:ビジネススキルから資格取得まで豊富なラインナップ オーダーメイド:可能
教材作成ツールLMSに搭載
グローバル対応日本語/英語/中国語(簡体中文 繁体中文)/ベトナム語/韓国語/タイ語/インドネシア語/マレー語など30以上の言語に対応
こんな企業におすすめeラーニングによる学習に特化した使い方がしたい
商用利用したい
外国人スタッフの教育をスムーズに実施したい
SCORM対応
ウェビナー対応〇(ライブ配信機能〇)
費用3つの料金プランあり。20,000円~/月(初期費用別途・税抜)
大手企業
中小企業

製品紹介Webサイトはこちら:https://www.pro-seeds.com/learningware

Multiverse(株式会社ネットラーニング)

株式会社ネットラーニングの「Multiverse」は、日本語、英語、中国語に対応しています。

(2025年10月調べ)

利用者累計数利用者累計数 7,450社(導入社数累計) (※2025年9月現在)
主な機能eラーニング作成、研修管理、オンライン配信、オンデマンド配信、カリキュラム、学習管理、IPアドレス制限、SSO SAML認証、顔認証、デジタル証明
オプション
導入サポート
eラーニング教材レディメイド:リスキリングや全社員研修に最適な250を超えるコース
オーダーメイド:可
教材作成ツールかんたんeラーニング
※より自由度の高い教材が作れるContentsPROもあり
グローバル対応日本語/英語/中国語
こんな企業におすすめオンライン研修を充実させたい
デジタル修了証を運用したい
SCORM対応
ウェビナー対応
費用非公開
大手企業
中小企業

製品紹介Webサイトはこちら:https://www.netlearning.co.jp/platform/index.html

Platon(ロゴスウェア株式会社)

ロゴスウェア株式会社の「Platon」は、日本語、英語、中国語(繁体語・簡体語)、韓国語、タイ語、スペイン語、ポルトガル語(ブラジル)、ベトナム語、インドネシア語と、複数の言語に対応しています。これら以外の言語も、ユーザー企業がその言語の「表示用テキストファイル」を追加すれば対応可能です。

(2025年10月調べ)

利用者累計数
主な機能eラーニング、受講者の管理、教材・講座の管理、学習進捗管理、集合研修の管理、教材コンテンツの準備、マルチデバイス対応、コミュニケーション機能、外部システムDBとの連携、シングルサインオン など
オプションデータ容量の追加、流量の超過、アドバンス教材、独自ドメイン設定、一斉テスト、IPアドレス制限、専用クラウドでの構築、デザインカスタマイズ、機能カスタマイズ
導入サポート構築ハンズオントレーニング(無料:契約1回)、ウェブミーティングでの個別相談(無料:何回でも利用可能)
eラーニング教材レディメイド:62講座354教材(無償)、有償121講座505教材 オーダーメイド:可
教材作成ツール教材作成ソフト「LOGOSWARE SUITE」
(Platonの料金+月額8,100円~で利用可能)
グローバル対応日本語/英語/中国語(繁体字/簡体字)/韓国語/タイ語/スペイン語/ポルトガル語(ブラジル)/ベトナム語/インドネシア語
こんな企業におすすめ独自の機能追加やサービス連携をしたい
特殊な言語に対応したい
教材作成にこだわりたい
SCORM対応
ウェビナー対応×
費用初期費用なし 「お手軽スタートパック」の月額料金
基本料金:16,100円
従量課金:290円/ID、以降ボリュームディスカウント
スリープモードあり(契約を維持したまま一定期間休止可能)
ほかインストール(オンプレミス)型販売もあり
大手企業
中小企業

製品紹介Webサイトはこちら:https://platon.logosware.com/

eden LMS(エデン株式会社)

エデン株式会社の「eden LMS」は、日本語、英語、中国語、ポルトガル語、フィリピノ語、ベトナム語、韓国語、タイ語に対応。アジア圏を中心としたユーザー向きだといえます。

(2025年10月調べ)

利用者累計数400社以上、50万人以上
主な機能eラーニング、コンテンツ作成、研修履歴やスキルレベルなどの管理、Zoom・Teams連携、集合研修の参加募集・履歴管理、日報やレポート提出、ユーザーID管理と権限管理、APIによるシステム間連携、eメール・Teams・Slackでの通知
オプションシングルサインオン、ログインページのカスタマイズ&受講者トップページの左上ロゴ変更、決済機能追加
導入サポートメールサポートあり
eラーニング教材レディメイド:あり オーダーメイド:なし
教材作成ツールLMSに搭載
グローバル対応英語/中国語/ポルトガル語/フィリピノ語/ベトナム語/韓国語/タイ語
こんな企業におすすめ手軽にeラーニングを始めたい
シンプルな機能と低価格を求めている
SCORM対応
ウェビナー対応〇 Zoom連携にて可能(開催者のみZoomのプロプラン以上の契約が必要)
費用初期費用なし
ユーザーID数課金プラン月額料金:50~300ID (月払時)300円/1ID、(年払時)210円/1ID【税抜】
ボリュームディスカウントあり
休止プランあり
大手企業
中小企業

製品紹介Webサイトはこちら:https://eden.ac/e-learning/

Coursebase(コースベース株式会社)

コースベース株式会社の「Coursebase」は、デフォルトで16カ国語に対応しています。具体的な対応言語、費用などの情報は公開されていないため、詳しく知りたい場合は導入に向けた問い合わせをしてみましょう。

(2025年10月調べ)

利用者累計数1,000社以上
主な機能eラーニング、コースビルダー、課題とアンケート、AI機能、コンテンツアップロード、コースライブラリ、組織とプロフィール、レポートとライブビュー、プラットフォーム APIとSSO、IPアドレス制限 など
オプション
導入サポートあり(無料)、管理者向けトレーニング(無料)
eラーニング教材・レディメイド:代理販売 (1,000コース以上)
・オーダーメイド:なし
教材作成ツールLMSに搭載
グローバル対応デフォルトで16言語を搭載
SCORM対応×
ウェビナー対応ストリーミング配信可能
こんな企業におすすめひとまずeラーニングを始めたい
シンプルで分かりやすいUIが欲しい
費用非公開
大手企業
中小企業

製品紹介Webサイトはこちら:https://coursebase.co/

Learn365(株式会社ソフィア)

株式会社ソフィアの「Learn365」は、Microsoft Corporationが提供するサービス「Microsoft 365」上で稼働する唯一のLMSです。日本語、英語に対応しており、その他の言語も対応した辞書ファイルを作成すると使用できます。

(2025年10月調べ)

利用者累計数グローバルユーザー数約100万人、利用企業数2,000社以上
主な機能コース作成&カタログ機能、ダッシュボード機能、SCORM & AICCプレイヤー機能、ラーニングモジュール機能、クイズ機能、課題/評価管理機能、レポート管理機能、モバイル機能、APIサポート
オプションサイトコレクション・トップページ作成、学習コーステンプレート作成、学習コース・学習教材作成代行、Power BIレポート作成代行、Microsoft Power Automate連携設定代行
導入サポート無料:保守サポートサービス
有料:トレーニングサービス
eラーニング教材レディメイド:なし。手持ちのSCORM形式コンテンツを学習コースに登録することは可能。
オーダーメイド:可
教材作成ツールあり
グローバル対応英語、日本語。その他の言語は対応した辞書ファイルを作成することで使用可能。
SCORM対応
ウェビナー対応
こんな企業におすすめ Microsoft365を導入済
PowerPoint、Word、PDF、動画・音声ファイルなどの素材をすぐに学習教材として使いたい
部門やグループ単位で学習管理者を設置し独立した管理をしたい
自社オリジナルの教材を作成したい
費用スタンダード版:最低利用300名×1年間=税抜1,440,000円
※契約期間やライセンス数に応じてディスカウント可
プロフェッショナル版:要問い合わせ
フリーミアムプラン:基本機能が無料で使用可能だが利用制限があり保守サポートも含まれない
大手企業
中小企業

製品紹介Webサイトはこちら:https://lms365.jp/

manebi eラーニング(株式会社manebi)

株式会社manebiの「manebi eラーニング」は、外国語字幕生成AIにより、各教材コンテンツに多言語字幕を表示させることができます。

(2025年10月調べ)

利用者累計数3,500社
主な機能eラーニング、自社教材アップロード機能、テスト・アンケート機能、課題提出機能、コースマップ機能、AIによる研修プランの自動提案
オプション
導入サポート利用方法を説明するオンボーディングミーティング(オンライン)あり
eラーニング教材・レディメイド:約1,600コース・6,300レッスン
・オーダーメイド:ー
教材作成ツールオリジナル教材作成AIあり
グローバル対応外国語字幕生成AIあり
SCORM対応
ウェビナー対応
こんな企業におすすめさまざまなテーマの研修・教育ができる教材コンテンツが欲しい
AIを使って研修プランの作成を効率化したい
費用非公開
大手企業
中小企業

製品紹介Webサイトはこちら:https://manebi.co.jp

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多言語対応LMSの導入成功事例

最後に、ライトワークスのLMS「CAREERSHIP」を導入し、多言語での運用に成功した企業事例をご紹介します。

株式会社タカラトミー

玩具や雑貨などの企画・製造・販売を行う株式会社タカラトミーは、メインターゲットとなる子どもたちの見本となるような存在であり続けたいという思いから、コンプライアンス(法令順守)を根付かせるためのさまざまな活動を行っています。

具体的には、「タカラトミーグループビジネス行動指針」の策定や「コンプライアンスを考える日」というイベントの実施、コンプライアンスに関するメールマガジンの配信などです。

このような活動に注力する一方で、国内だけでなく海外のグループ企業にもコンプライアンス方針や行動規範を浸透させることの難しさを実感していました。

そこで同社は「全グループにタカラトミーとしての方針をきちんと伝えよう」という目的で、株式会社ライトワークスの「CAREERSHIP」を導入しました。

導入後、タカラトミーグループの全従業員とつながり、研修やeラーニング、メールマガジンや動画配信などを行い、従業員が手軽に効率良く学べる場を提供しています。また、アンケート調査にも「CAREERSHIP」を活用し、従業員の声を取り組みに反映しています。

同社は国内外のグループ企業に11カ国・8言語で配信をしていますが、管理担当はグループ企業に1人ずつ、運用担当は内部統制・監査部のわずか3人のみです。「CAREERSHIP」の導入により、少人数での運用で、海外拠点も含めた全ての従業員に効率的な学習の場の提供を実現しました。

今後、同社はさらなるコンプライアンス推進はもちろん、「CAREERSHIP」の機能を活用した業務時間の実質的な短縮などにも取り組む意向を示しています。

この事例の詳細は以下の記事でご確認いただけます。

株式会社ライトワークス | 人材開発ソリューションパートナー

タカラトミーグループでは、LMS(学習管理システム)を活用してグループ全社員との繋がりを構築し、個々の社員がコンプライア…

トヨタ紡織株式会社

自動車内装品をはじめとした、自動車部品の製造を行うトヨタ紡織株式会社は、それまで使用していたeラーニングツールから、各部署の要望を実現できそうなLMSである株式会社ライトワークスの「CAREERSHIP」に移行しました。

移行後、国内の技術専門教育の約7割をeラーニングに置き換え、講座の受講案内や申し込み、テストなども「CAREERSHIP」で行うことで、年間約300時間の工数削減に成功するといった成果を上げています。

また、トヨタ紡績株式会社はアメリカや中国などに海外拠点があり、かねてより「一部の教育を海外拠点にも展開してほしい」という声が上がっていました。

「CAREERSHIP」導入前は、重要な講座を限定し、講師が現地に足を運んで教育を行うなどの対応をしていましたが、「CAREERSHIP」の導入によって多言語対応でのeラーニングが可能となり、海外拠点への教育展開にも成功しました。

「CAREERSHIP」を活用した教育は国内外へと広がり、2022年度までの累計受講者は約43万人に達しています。

今後も、同社は「CAREERSHIP」でのeラーニングと対面での教育を組み合わせ、受講者の理解度が最も向上する方法を見極めていく方針です。

この事例の詳細は、以下の記事でご確認いただけます。

株式会社ライトワークス | 人材開発ソリューションパートナー

自動車のインテリア・エクステリア、ユニット部品、航空機のシートなどを製造するトヨタ紡織株式会社(以降、トヨタ紡…

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まとめ

LMSとは「Learning Management System(ラーニングマネジメントシステム)」の略で、「学習管理システム」を意味します。eラーニングやオンライン研修を実施する際のプラットフォームとなるシステムです。

外国人従業員の増加や国内企業の海外進出などのグローバル化が進む中、多言語対応LMSの必要性は高まっています。

多言語対応LMSは、以下のようなシーンでの活用が想定されます。

  • 海外拠点・グループ企業への展開
  • 外国人従業員への教育
  • グローバルパートナー企業との連携
  • 多国籍チームのスキルアップ

企業が多言語対応LMSを導入するメリットは、以下の通りです。

  • 教育の一貫性の確保
  • 学習機会の平等化
  • 多様な人材の確保
  • 従業員エンゲージメントの向上
  • 国際文化の尊重

最適な多言語対応LMSを選定するポイントには、以下の5点があります。

  • 自社に必要な言語に対応しているか
  • 海外でのeラーニング受講に問題はないか
  • 教材コンテンツの調達/作成が可能か
  • 自社に必要な機能が充実しているか
  • eラーニングの規格やサポート体制など

自社に合った多言語対応LMSの選定に迷ったら、以下のおすすめ多言語対応LMSを検討してみてください。

  • CAREERSHIP(株式会社ライトワークス)
  • ナレッジデリ(株式会社デジタル・ナレッジ)
  • LearningWare(株式会社プロシーズ)
  • Multiverse(株式会社ネットラーニング)
  • Platon(ロゴスウェア株式会社)
  • eden LMS(エデン株式会社)
  • Coursebase(コースベース株式会社)
  • Learn365(株式会社ソフィア)
  • manebi eラーニング(株式会社manebi)

最後に、多言語対応LMSの導入成功事例として、以下の2社をご紹介しました。

  • 株式会社タカラトミー
  • トヨタ紡織株式会社

さまざまな言語の利用者が快適かつスムーズに活用できる多言語対応LMSは、優秀な外国人従業員の確保・育成に役立ちます。また、「言語の壁」のない平等な教育が、従業員エンゲージメントの向上や企業のイメージアップにつながります。

さまざまなベンダーを比較しながら、自社に最適な多言語対応LMSを検討しましょう。

  1. 厚生労働省「「外国人雇用状況」の届出状況まとめ(令和6年10月末時点)」(閲覧日:2025年4月5日) ↩︎
  2. 厚生労働省「「外国人雇用状況」の届出状況まとめ(令和6年10月末時点)」(閲覧日:2025年4月5日) ↩︎
  3. JETRO「2024年度 海外進出日系企業実態調査(全世界編)」,2024年11月公表,P2(閲覧日:2025年4月22日) ↩︎

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