「eラーニング」は、運営形態や受講方法、コンテンツの組み立て方といった幅広い観点で種類が分かれています。種類が多岐にわたるため、自社の状況にマッチするeラーニングを選ぶにあたって迷う企業もいるでしょう。
「どの種類のeラーニングを選ぶか?」によって、コンテンツのカスタマイズの自由度や学習できるジャンルなどは変わります。そのため、自社の導入目的に合わせて最適な種類のeラーニング製品を選ぶことが大切です。
本記事では、eラーニングの種類や選び方のポイント、オススメの10製品などを解説します。
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eラーニングシステムの導入は、企業の人材育成において重要な要素です。貴社の機能要件に合致するシステム選びのために、性能・…
AIで要約
- eラーニングは、運営形態、受講方法、コンテンツの組み立て方、内容の4つの観点で種類が分かれます。
- クラウド型は場所や時間を選ばず学べ、オンプレミス型は高いセキュリティとカスタマイズ性が特徴です。資料配布型は手軽に作成でき、動画講義型はプロの解説で効率的に学べます。
- コンテンツは、自社ノウハウを活かす内製型、高品質な外注型、手軽なパッケージ型に分かれます。内容は、汎用型と特定の専門知識に特化した特化型があります。
eラーニングの種類は幅広い観点でチェックすることが大切!
eラーニングは、大きく以下の観点で種類を分けることができます。
切り分けの観点 | 種類 |
運営形態別 | ・クラウド型 ・オンプレミス型 |
受講方法別 | ・資料配布型 ・アニメーション型 ・動画講義型 |
コンテンツの組み立て方別 | ・内製型 ・外注型 ・パッケージ型 |
コンテンツの内容別 | ・汎用型 ・特化型 |
各種類の特徴を押さえることで、幅広いラインナップがあるeラーニングの中から、自社に最適な製品を選べるでしょう。
「運営形態別」に見たeラーニングの種類
「運営形態別」に見たeラーニングの種類は、以下の2つです。
- クラウド型
- オンプレミス型
クラウド型
「クラウド型」とは、システム提供会社が用意したインターネット上のサーバーを活用して運営する形態のことです。インターネット環境に接続していれば、時間や場所を問わず利用できます。「在宅勤務者が多い」「全国に支社や工場がある」といった理由で対面研修が難しい企業でも、効率的に教育できるでしょう。また、スマートフォンやタブレットから研修を受講できる製品であれば、製造業や建設業などのPCを使わない現場でも必要な教育を施せます。
自社でのサーバー設置が不要なため、初期費用や導入の手間を抑えられる点も魅力です。クラウド型のメリットやオススメの企業などについては、以下の記事で詳しく解説しています。
「クラウド型のeラーニング」とは、インターネット上のサーバーを経由して実施するeラーニングのことです。「導入の手間がかか…
オンプレミス型
「オンプレミス型」とは、自社でサーバーを保有して運営する形態のことです。物理的なサーバーを設置し外部環境から切り離して管理するため、サイバー攻撃による不正アクセスといったセキュリティリスクを減らせます。
また、eラーニングの機能や操作性などを0から設計・構築できるため、「自社独自の細かい要件を実装したい」というケースに対応できる点も魅力です。
「受講方法別」に見たeラーニングの種類
「受講方法別」に見たeラーニングの種類は、以下の3つです。
- 資料配布型
- アニメーション型
- 動画講義型
資料配布型
「資料配布型」とは、さまざまな形式の資料を新たなコンテンツとしてデータ化し配布する方法のことです。資料の形式としては、例えば以下が挙げられます。
- Word
- PowerPoint
- テキスト文書
- 紙
過去の社内研修で利用した資料や業務マニュアルなどを活用できるため、比較的手間をかけずにコンテンツを作成できます。
ただし、資料をeラーニングとして組み込んだ際に、テキストやイラストなどが見にくくなる可能性がある点に注意しましょう。また、受講生からするとコンテンツの目新しさに欠けるため、学習へのモチベーションが低下するリスクもあります。
アニメーション型
「アニメーション型」とは、アニメーションを活用したコンテンツを使い教育する方法のことです。キャラクターが喋ったりテキストが動いたりするため、受講生に視覚的なインパクトを残せます。また、テキストを漠然と読むより内容も理解しやすいため、受講生の理解度を深められるでしょう。
ただし、コンテンツに動きを実装する必要があるため、作成にはやや時間がかかるかもしれません。また、あまり動きをつけすぎると、逆に見にくくなるケースもあるため注意しましょう。
動画講義型
「動画講義型」とは、事前に収録された講義動画を視聴する方法のことです。講義動画の種類は、社員の階層別や業界別、スキル別など、製品によって異なります。
ホワイトボードや黒板にテキストを書きながら説明するケースもあるため、対面の講義を受けている感覚で視聴できます。動画の講師は実績豊富なプロであるため、わかりやすい説明で理解も進むでしょう。また、不明点を何度も巻き戻して振り返れる点も魅力です。
製品によっては、リアルタイムのライブ配信授業を視聴できるものもあります。オンラインでありながら対面と同じ緊張感で受講できるため、自然と傾聴する意識が生まれるでしょう。
講義動画と組み合わせて使える確認テストやドリルなどを準備している製品であれば、インプットとアウトプットの流れを繰り返し、効率的に知識を身に付けられるでしょう。
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「コンテンツの組み立て方別」に見たeラーニングの種類
「コンテンツの組み立て方別」に見たeラーニングの種類は、以下の3つです。
- 内製型
- 外注型
- パッケージ型
内製型
「内製型」とは、自社で作成したコンテンツを教育で活用する方法のことです。以下のような資料をeラーニングに組み込んで、新たなコンテンツとして利用できます。
- 過去の研修で使った紙の資料
- 社内のオンライン研修で使った講義動画
- 業務マニュアル
過去のコンテンツをそのまま使うだけでもeラーニングの教材にできるため、自社のニーズを大きく反映させたコンテンツを作成する際に最適です。具体的には「社内ルールに関わる内容をコンテンツ化したい」「自社独自のノウハウや知識を教材に落とし込みたい」というイメージです。
ただし、eラーニングの教材作成経験を持たない企業の場合は、ノウハウがないため設計に時間がかかるかもしれません。
外注型
「外注型」とは、自社の要望にマッチしたコンテンツをシステム提供会社に作成してもらい、導入する方法のことです。自社へヒアリングをしたうえで、eラーニングの専門知識を持つプロが作成するため、高品質なコンテンツを納品してくれるでしょう。
とくにDXやAIなど専門性が高いジャンルに関しては、トレンドや情報の入れ替わりも早いため、自社でキャッチアップするには限界があります。外注型であればそうした最新データを適宜取り入れてくれるため、受講生へ正しい情報を提供できます。
「資料を作成するリソースがない」「研修の設計に関する知見がない」といった企業であれば、外注型を利用するとよいでしょう。
パッケージ型
「パッケージ型」とは、すでにパッケージ化されたコンテンツを活用するeラーニングのことです。さまざまなテーマのコンテンツがすでにカリキュラムとして設計されているため、手軽に導入できます。
パッケージ型のeラーニングには、大きく以下の2種類があります。
パッケージ型の種類 | 概要 |
テーマに沿ってコースが設計されているタイプ | 「新入社員向け」「AIに関する学習コース」というイメージで、テーマに沿ったカリキュラムが組まれている |
各テーマのコンテンツを定額で自由に利用できるタイプ | さまざまなテーマのコンテンツを定額で自由に視聴できる |
eラーニングの教材作成では「どんなテーマが必要か?」「受講生に何を学習してもらうべきか?」などを考える必要があるため、知見がない企業では対応が難しいかもしれません。こうした手間を省いて、高品質な教材をスムーズに導入できるのは魅力的です。
「コンテンツの内容別」に見たeラーニングの種類
「コンテンツの内容別」に見たeラーニングの種類は、以下の2つです。
- 汎用型
- 特化型
汎用型
「汎用型」とは、以下のように幅広いジャンルのコンテンツを収録しているeラーニングのことです。
社員の階層別 / ビジネススキル / コンプライアンス / 情報セキュリティ / コミュニケーション / ロジカルシンキング / ハラスメント / マネジメント / 会計や財務 / マーケティング / ネゴシエーション / DX / AI / クリティカルシンキング / ダイバーシティ など
上記はあくまでも一例であり、1,000本以上ものテーマの教材を収録している製品もあります。
汎用型のeラーニングでは、多くの企業で共通して必要な知識やスキルに関するコンテンツが収録されています。そのため、「まずはオーソドックスなビジネススキルを身に付けてほしい」「業務に関連する専門知識を学習してほしい」といったニーズに合わせ、スムーズに導入できるでしょう。
特化型
「特化型」とは、以下のように特定のスキルや知識を学習できるコンテンツを提供しているeラーニングのことです。
- 幹部候補生向け研修
- 業界別の専門知識(医療介護や金融業など)
- 職種別の専門知識(営業や技術職、経理、人事、プログラマーなど)
専門的な内容に絞っているため、汎用型より教材数は限られます。しかしその分、自社の業務や業種などを深掘りしたコンテンツを利用できるため、より効率的に専門知識を学習できるでしょう。
「汎用型で基礎的な知識を身に付ける→特化型で業務に深く関連する知識を身に付ける」という流れで活用することもオススメです。
幅広い種類のeラーニングから自社にマッチした製品を選ぶポイント
幅広い種類のeラーニングから自社にマッチした製品を選ぶためには、以下のポイントを意識しましょう。
- 自社の導入目的を満たせる製品を選ぶ
- カスタマイズの柔軟さをチェックする
- 料金体系をチェックする
- 操作性の高さをチェックする
- セキュリティ体制の強固さをチェックする
- サポート体制の手厚さをチェックする
自社の導入目的を満たせる製品を選ぶ
上記で解説したように、eラーニングは幅広い観点で種類を分けられます。観点ごとに異なる特徴があるため、最初に自社の導入目的を定めたうえで「このゴール達成に必要な製品か?」という基準で選ぶことが大切です。
例えば「過去の社内研修で使ったコンテンツを活用してカリキュラムを組みたい」という場合は、内製型でカスタマイズ性に優れた製品を中心にチェックするとよいでしょう。あるいは「業務に関わる専門知識を深掘りして理解させたい」という場合は、特化型のeラーニングがオススメです。
カスタマイズの柔軟さをチェックする
コンテンツをカスタマイズできる製品であれば、受講生からの要望や自社のニーズなどを踏まえて、教材をさらに最適化できます。具体的には以下のようなイメージです。
- 収録済みの教材をベースに活用しつつ自社の主張も盛り込みたい
- 毎回理解度の確認テストを組み込んで受講生の学びを促進したい
- オンラインのグループワークを組み合わせてディスカッションできる場を作りたい
料金体系をチェックする
eラーニングの料金体系は、以下のように各社で異なります。
- ユーザー数に応じた従量課金制
- 定額制でコンテンツを視聴し放題
- コンテンツを使うタイミングに合わせてその都度教材を購入するシステム
- 初期費用の有無
料金体系の詳細をチェックしておかないと、「想定よりユーザー数が多くなりコストが膨らんでしまう」といった事態が起こりかねません。そのため、自社の利用頻度や受講者数などを踏まえて、最も費用対効果を高く使える製品を選びましょう。
とはいえ、料金面を過度に意識することは避けてください。安さを重視しすぎて、”必要な機能を搭載した製品” ではなく “とにかく安い製品” を選んでしまうと、教育目標を達成できず長期的な費用対効果が低下するかもしれません。そのため、コスト面を気にしつつも「自社の目的にマッチしているか?」という観点は忘れないようにしましょう。
操作性の高さをチェックする
社内でeラーニングの利用を定着させるには、受講生と管理者の両方がスムーズに使える製品を選ぶことが理想です。
例えば、日常的に利用するSNSのように直感的に操作できるインターフェースや、ドラッグ&ドロップで簡単にカスタマイズできるなど、ITスキルが高くない従業員でも容易に扱える製品を選ぶとよいでしょう。
セキュリティ体制の強固さをチェックする
eラーニングには、以下のようにさまざまな機密情報が保管されています。
- 受講生の個人情報
- 学習履歴
- テストの成績
- コンテンツで使う社内資料
- 今後の教育プラン
万が一にもこうした機密情報の漏洩は避ける必要があるため、高度なセキュリティ体制を構築している製品を選ぶことが理想です。具体的には、以下のようなセキュリティ対策を実装しているとよいでしょう。
- 情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の国際規格を取得している
- 定期的に脆弱性診断を実施している
- ユーザー別や教材別にアクセス制限をかけられる
- データの参照範囲を制限する
サポート体制の手厚さをチェックする
サポート体制の手厚さも、eラーニングの提供会社ごとに異なるため確認しましょう。とくに「初めてeラーニングを導入する」「自社でコンテンツをカスタマイズした経験はない」といった場合、以下のように充実したサポートを受けられる製品を選ぶことが大切です。
・導入時にコンサルティングを実施してもらえる
- コンテンツの策定や運用といった活用方法まで設計してもらえる
- ユーザー企業同士の交流会に参加してノウハウを共有できる
- データ移行やセットアップといった事務系の作業を代行してもらえる
オススメのeラーニング10選!具体的な種類も紹介
それでは、eラーニングの種類別にオススメの10製品を紹介します。以下の項目を表でまとめたうえで概要を説明しているため、ぜひ比較する際の参考にしてください。
- 対応デバイス
- 想定利用人数
- 教材の詳細
- 搭載している機能
- 教材作成の対応範囲
- サポート体制
- 参考価格(税抜or税込or税表記なし)
- 無料トライアル
- 観点別の種類
CAREERSHIP GROWTH
【観点別の種類】
運営形態別:クラウド型
受講方法別:動画講義型
コンテンツの組み立て方別:パッケージ型
コンテンツの内容別:汎用型
対応デバイス | PC、タブレット、スマートフォン | |||
利用可能人数 | 60~1,000人(1,000人以上は別プランあり) | |||
価格 | 要問合せ | |||
機能 | eラーニング受講管理 | 〇 | リマインドメール送信 | 〇 |
教材の進捗管理 | 〇 | テスト・アンケート 実施・集計 | 〇 | |
学習コース作成 | 〇 | 集合研修管理 | 〇 | |
人材データ管理 | 〇 | |||
教材 | コンテンツ数 | 300タイトル 1,000本以上 | 教材テーマ | 新入社員研修 階層別研修 Microsoft Office コンプライアンス ハラスメント対策 情報セキュリティなど |
SCORM対応 | 〇 | |||
教材作成機能 | 動画取り込み | mp4、mov | PowerPoint取り込み | 〇 |
PDF取り込み | 〇 | |||
その他 | 無料トライアル | 〇 | サポート | 〇 |
CAREERSHIP GROWTHは、300タイトル・1,000本以上のコンテンツを活用して自由に学べるeラーニングです。リーダーシップ力やマーケティング力、論理的思考力、交渉力など、テーマや対象などを問わず、幅広いジャンルでパッケージ化された教材を活用できます。
自社のニーズに合わせた教材のカスタマイズにも対応。自社で使っている動画やPowerPointなどをドラッグ&ドロップで取り込むだけで、オリジナルの教材へとブラッシュアップできます。その他にも「集合研修と組み合わせる」「講義後にセットの課題を実施する」というように、自由度高くカスタマイズできる点が魅力です。
シンプルで使いやすいインターフェースを設計。上記でカスタマイズしたさまざまな仕様のコンテンツを自由度高く配信できるため、運用の手間も削減できます。
研修の成果はキャリアカルテで一元管理が可能です。受講生ごとの受講履歴や保有資格、テストの点数などをチェックすることで、「資格の勉強ができるようコンテンツ内容を微調整する」「成績が芳しくないジャンルについて個別でフォローする」といった形で、状況に合わせた最適なアプローチを実施できます。
セキュリオ
【観点別の種類】
運営形態別:クラウド型
受講方法別:動画講義型
コンテンツの組み立て方別:パッケージ型
コンテンツの内容別:特化型
対応デバイス | PC、タブレット、スマートフォン | |||
利用可能人数 | 60~1,000人(1,000人以上は別プランあり) | |||
価格 | 要問合せ | |||
機能 | eラーニング受講管理 | 〇 | リマインドメール送信 | 〇 |
教材の進捗管理 | 〇 | テスト・アンケート 実施・集計 | 〇 | |
学習コース作成 | 〇 | 集合研修管理 | 〇 | |
人材データ管理 | 〇 | |||
教材 | コンテンツ数 | 300タイトル 1,000本以上 | 教材テーマ | 新入社員研修 階層別研修 Microsoft Office コンプライアンス ハラスメント対策 情報セキュリティなど |
SCORM対応 | 〇 | |||
教材作成機能 | 動画取り込み | mp4、mov | PowerPoint取り込み | 〇 |
PDF取り込み | 〇 | |||
その他 | 無料トライアル | 〇 | サポート | 〇 |
セキュリオは、セキュリティ教育に特化したeラーニングです。ランサムウェアや怪しいメールが届いた際の対処法、パスワードの重要性、ISMS規格など、基礎から専門的な内容まで幅広く網羅しています。教材は毎月更新されるため、常に最新のセキュリティ情報をインプットできます。
受講生のセキュリティレベルを可視化できる「セキュリティアウェアネス」や、サイバー攻撃に対策する意識を根付かせる「標的型攻撃メール訓練」なども実施可能。動画で学んだ知識をアウトプットすることで、よりセキュリティ意識を身に付けてもらえるでしょう。
etudes
【観点別の種類】
運営形態別:クラウド型
受講方法別:動画講義型
コンテンツの組み立て方別:パッケージ型
コンテンツの内容別:汎用型
対応デバイス | PC、タブレット、スマートフォン | |||
利用可能人数 | 少人数〜数万人規模 | |||
価格 | 初期費用:0円 月額料金:50,000円(税抜)〜(ボリュームディスカウントあり) | |||
機能 | eラーニング受講管理 | 〇 | リマインドメール送信 | 要確認 |
教材の進捗管理 | 〇 | テスト・アンケート 実施・集計 | 〇 | |
学習コース作成 | ― | 集合研修管理 | ― | |
人材データ管理 | 〇 | |||
教材 | コンテンツ数 | 要問い合わせ | 教材テーマ | ビジネススキル、 OJT、階層別、 アカウンティング、 関係性構築・チームワーク、 思考力・コンセプチュアルスキルなど |
SCORM対応 | 〇 | |||
教材作成機能 | 動画取り込み | mp4、mov | PowerPoint取り込み | 〇 |
PDF取り込み | ― | |||
その他 | 無料トライアル | 〇 | サポート | 〇 |
定額受け放題サービスを活用すれば、独自のスキルマップをもとに、階層別で必要な教材を判断してスムーズな導入が可能。コース簡易診断もあるため、受講生が教材選びで迷う心配もほとんどありません。
必要に応じて、追加撮影した講義動画を組み込んだりナレーション音声を付与したりすることもできます。このように、教材の形式を問わず柔軟にカスタマイズできる点が魅力です。
Schoo for Business
【観点別の種類】
運営形態別:クラウド型
受講方法別:動画講義型
コンテンツの組み立て方別:パッケージ型
コンテンツの内容別:汎用型
対応デバイス | PC、タブレット、スマートフォン | |||
利用可能人数 | 20ID〜 | |||
価格 | 初期費用110,000円(税抜)月額費用1,650円(税抜)/ID ※契約数20ID以上、以降ボリュームディスカウント | |||
機能 | eラーニング受講管理 | ◯ | リマインドメール送信 | ◯ |
教材の進捗管理 | ◯ | テスト・アンケート 実施・集計 | ◯ | |
学習コース作成 | ◯ | 集合研修管理 | - | |
人材データ管理 | - | |||
教材 | コンテンツ数 | 9,000本以上 | 教材テーマ | ビジネススキル 政治・経済・金融・デザイン プログラミング DX、AI 哲学など |
SCORM対応 | ◯ | |||
教材作成機能 | 動画取り込み | ◯ | PowerPoint取り込み | - |
PDF取り込み | ◯ | |||
その他 | 無料トライアル | ◯ | サポート | ◯ |
Schoo for Businessは、9,000本以上のコンテンツが収録されているeラーニングです。ビジネスマナーやマインドセットといった普遍的なテーマだけでなく、DXやAI、政治、金融など専門性や時事性が高いテーマも取り扱っています。
一緒に視聴している他の受講生とは、リアルタイムにチャットやスタンプでコミュニケーションが可能です。録画授業でありながらディスカッションを行えるため、アウトプットを通じて学びをさらにブラッシュアップできます。
アウトプットの場として「講師による対面研修」「継続的なグループワークによる反復学習」なども追加可能です。そのため、動画を漠然と視聴するだけに留まらない効果的な教育を実現できます。
GLOBIS学び放題
【観点別の種類】
運営形態別:クラウド型
受講方法別:動画講義型
コンテンツの組み立て方別:パッケージ型
コンテンツの内容別:特化型
対応デバイス | PC、タブレット、スマートフォン | |||
利用可能人数 | 10〜(1度の申し込みでの登録上限人数は1,000、1,001以上の場合は別途対応) | |||
価格 | 11,550円/ID (税込)初期費用・追加費用なし ※法人向け6カ月プランの場合 | |||
機能 | eラーニング受講管理 | ◯ | リマインドメール送信 | ◯ |
教材の進捗管理 | ◯ | テスト・アンケート 実施・集計 | ◯ | |
学習コース作成 | ◯ | 集合研修管理 | - | |
人材データ管理 | - | |||
教材 | コンテンツ数 | 16のカテゴリ 3,900コース以上 | 教材テーマ | 社会人基礎 思考・コミュニケーション 経営戦略 マーケティング グローバル 資格・試験対策など |
SCORM対応 | ◯ | |||
教材作成機能 | 動画取り込み | mp4、movなど | PowerPoint取り込み | - |
PDF取り込み | - | |||
その他 | 無料トライアル | ◯ | サポート | ◯ |
GLOBIS学び放題は、リーダーシップや組織マネジメントなど、専門性が高いビジネス関連のスキルを学べるeラーニングです。MBAで教材開発を行う専門家チームによって構築されており、実務経験豊富な現役教員や実務家講師などによるわかりやすい解説を視聴できます。
カリキュラムは、「ラーニングパス」という形でパッケージ化。受講生に学習させたいコースと入れ替えたり、他のラーニングパスを組み合わせたりすることで、より自社に最適なカリキュラムを設計できます。
アセスメント機能を活用すれば、制限時間を設けたうえでテストを実施可能です。結果に応じて、復習に最適なコースをレコメンドしてもらったり、AIによるアドバイスを受けたりできるため、受講生の学習モチベーションを高められるでしょう。
LearningWare
【観点別の種類】
運営形態別:クラウド型
受講方法別:動画講義型
コンテンツの組み立て方別:パッケージ型
コンテンツの内容別:汎用型
対応デバイス | PC、タブレット、スマートフォン | |||
利用可能人数 | 要確認 | |||
価格 | ||||
機能 | eラーニング受講管理 | 〇 | リマインドメール送信 | 要確認 |
教材の進捗管理 | 〇 | テスト・アンケート 実施・集計 | 〇 | |
学習コース作成 | 〇 | 集合研修管理 | 〇 | |
人材データ管理 | 要確認 | |||
教材 | コンテンツ数 | 1,000レッスン | 教材テーマ | ビジネスマナー、 Office、IT系研修、 コンプライアンス、 マネジメント、CADなど 【SCORM(eラーニングに関する標準規格)への対応】 対応済み |
SCORM対応 | 対応済み | |||
教材作成機能 | 動画取り込み | 〇 | PowerPoint取り込み | 〇 |
PDF取り込み | 〇 | |||
その他 | 無料トライアル | 〇 | サポート | 〇 |
LearningWareは、ビジネススキルやコンプライアンス、マネジメント、Web制作、CADといった幅広いテーマのコンテンツを収録しているeラーニングです。
パッケージ化されたコンテンツがメインですが、カスタマイズ性の高さも魅力のひとつ。マンガやVR、動画、シミュレーション(チュートリアル付きのコンテンツ)など、幅広いニーズに合わせた教材作成に対応しています。また、手持ちのPowerPointの資料を教材として作り替えることも可能です。
ログイン時や講義中、テスト受験時には顔認証を実施するため、不正ななりすまし学習を防止できます。
AirCourse
【観点別の種類】
運営形態別:クラウド型
受講方法別:動画講義型
コンテンツの組み立て方別:パッケージ型
コンテンツの内容別:汎用型
対応デバイス | PC、タブレット、スマートフォン | |||
利用可能人数 | 1ID〜 | |||
価格 | 月額200円(税抜)/ID初期費用無料 ※年間契約1,000〜2,999ID、年額一括払いの場合 | |||
機能 | eラーニング受講管理 | ◯ | リマインドメール送信 | ◯ |
教材の進捗管理 | ◯ | テスト・アンケート 実施・集計 | ◯ | |
学習コース作成 | ◯ | 集合研修管理 | ◯ | |
人材データ管理 | - | |||
教材 | コンテンツ数 | 1,000コース、6,000本以上 | 教材テーマ | ビジネススキル マネジメントスキル ITスキル コンプライアンスなど |
SCORM対応 | ◯ | |||
教材作成機能 | 動画取り込み | mp4、movなど | PowerPoint取り込み | ◯ |
PDF取り込み | ◯ | |||
その他 | 無料トライアル | ◯ | サポート | ◯ |
AirCourseは、リーズナブルな価格で幅広いテーマの動画を視聴できるeラーニングです。ほとんどの研修にワークシートや確認テストが付属しているため、用意された動画を使うだけで、「インプット→アウトプット」の流れに沿って効率的に学習できます。
自社で撮影した動画やPowerPointスライドなどを活用したカスタマイズにも対応。ドラッグ&ドロップで簡単にアップロードできるため、事務的な負担を減らしつつ、高い教育効果が期待できる教材を作成可能です。
受講生個人だけでなく、組織やグループ単位の学習進捗も管理できます。「昇格者グループ」「新入社員グループ」など、自社が管理しやすい形でグルーピングできるため、管理の負担を大きく軽減できるでしょう。
Smart Boarding
【観点別の種類】
運営形態別:クラウド型
受講方法別:動画講義型
コンテンツの組み立て方別:パッケージ型
コンテンツの内容別:汎用型
対応デバイス | PC、タブレット、スマートフォン | |||
利用可能人数 | 30名〜(最低契約ID数が30ID) | |||
価格 | 月額料金:1,080円/ID(ライトプランの場合)(税表記なし) | |||
機能 | eラーニング受講管理 | 〇 | リマインドメール送信 | 要確認 |
教材の進捗管理 | 〇 | テスト・アンケート 実施・集計 | 要確認 | |
学習コース作成 | 要確認 | 集合研修管理 | 要確認 | |
人材データ管理 | 〇 | |||
教材 | コンテンツ数 | 400種類以上 | 教材テーマ | コミュニケーション、 ビジネスマナー、 プレゼンスキル、 クロージング力など |
SCORM対応 | 未対応 | |||
教材作成機能 | 動画取り込み | 〇 | PowerPoint取り込み | ― |
PDF取り込み | ― | |||
その他 | 無料トライアル | 〇 | サポート | 〇 |
Smart Boardingは、動画で学んだ内容をスムーズにアウトプットできる仕組みが整ったeラーニングです。動画はもちろん、少人数制の対面研修やオンラインのリアルタイムトレーニングなどのカリキュラムが充実。ロープレやグループワークを通じて知識をアウトプットすることで、効率的に知識を学べます。
管理画面では、受講生のテスト結果やレポート内容といった学習の進捗状況を一覧でチェック可能。受講生の詳細な進捗状況や学習ニーズが高いテーマなどを把握することで、オリジナルコンテンツへのカスタマイズにも活かせます。別途で、講師派遣型の集合研修にも対応可能です。
学びばこ
【観点別の種類】
運営形態別:クラウド型・オンプレミス型
受講方法別:動画講義型
コンテンツの組み立て方別:内製型
コンテンツの内容別:汎用型
対応デバイス | PC、タブレット、スマートフォン | |||
利用可能人数 | 5名〜 | |||
価格 | 初期費用:0円 月額料金:8,000円(税抜)(ライトプランで5名の場合) ※別途オンプレミスの料金もあり | |||
機能 | eラーニング受講管理 | 〇 | リマインドメール送信 | 要確認 |
教材の進捗管理 | 〇 | テスト・アンケート 実施・集計 | 要確認 | |
学習コース作成 | 〇 | 集合研修管理 | 要確認 | |
人材データ管理 | 要確認 | |||
教材 | コンテンツ数 | 要確認 | 教材テーマ | 自社で作成 |
SCORM対応 | 未対応 | |||
教材作成機能 | 動画取り込み | ― | PowerPoint取り込み | 〇 |
PDF取り込み | ― | |||
その他 | 無料トライアル | 〇 | サポート | 〇 |
学びばこは、シンプルなUIでオリジナルコンテンツを作成できるeラーニングです。PowerPointやWord、mp4ファイル、外部URLなど、さまざまな形式のファイルをコンテンツに登録できます。
メインは内製型ですが、応用的なカスタマイズを実施する際のサポートも充実。「人事システムと連携して従業員情報を取り込む」「学習状況を人事評価へ反映させる」といった、各社の細かいニーズに合わせたカスタマイズまでサポートしてくれます。
教育だけでなく、「社内向けコンテンツの共有ツール」「アンケート機能だけの利用」「外部向けコンテンツ販売」といった幅広いビジネスシーンで利用できる点も魅力です。
Aidemy Business
【観点別の種類】
運営形態別:クラウド型
受講方法別:動画講義型
コンテンツの組み立て方別:パッケージ型
コンテンツの内容別:特化型
対応デバイス | PC、タブレット、スマートフォン | |||
利用可能人数 | 10人〜 | |||
価格 | 非公開 | |||
機能 | eラーニング受講管理 | ◯ | リマインドメール送信 | ◯ |
教材の進捗管理 | ◯ | テスト・アンケート 実施・集計 | ◯ | |
学習コース作成 | ◯ | 集合研修管理 | - | |
人材データ管理 | - | |||
教材 | コンテンツ数 | 250種以上 | 教材テーマ | IT、プログラミング データ分析 機械学習など AIやDX関連に特化 |
SCORM対応 | - | |||
教材作成機能 | 動画取り込み | - | PowerPoint取り込み | - |
PDF取り込み | - | |||
その他 | 無料トライアル | ◯ | サポート | ◯ |
Aidemy Businessは、AIおよびDXの学習に特化したeラーニングです。250種類以上の学習コースを用意。それぞれ目的・職種・難易度に分かれているため、自社で強化が必要な職務や職能に合わせて柔軟に教育を実施できます。
また、DX人材の育成経験豊富なプロが、導入企業におけるAIおよびDXの内製化まで継続的にサポート。従業員のスキルアップを促進しつつ、社内の将来的な業務効率化まで実現できます。
別サービスである「DPAS」と連携することで、受講生のスキルをジャンルごと(コンプライアンスやクラウド、ネットワーク)に可視化。個人の状況に合わせて、適切なカリキュラムの見直しや学習促進に向けた取り組みの設計などを実行できます。
eラーニングの導入・運用を成功させるポイント!
eラーニングの導入・運用を成功させるには、以下のポイントを押さえましょう。
- 活用できるコンテンツを洗い出しておく
- 現場の従業員の意見をヒアリングしておく
- 社内で運用担当者を決めておく
活用できるコンテンツを洗い出しておく
もし、自社のニーズに合わせてカスタマイズできるeラーニングを導入する場合、「コンテンツに組み込める社内の資料」を洗い出しておきましょう。
以下のように有効活用できそうなコンテンツを把握しておけば、「どの部分に自社のコンテンツを差し込むか?」「どこまでは作成済みのコンテンツを使うか?」といったポイントを正しく判断できます。
- 研修資料
- 業務マニュアル
- 過去のオンライン講義の動画
コンテンツを選ぶ際に「自社の導入目的と照らし合わせて活用できるか?」という点を意識すると、やみくもにコンテンツを追加してしまうことを防げます。
現場の従業員の意見をヒアリングしておく
実際にeラーニングを活用する従業員の意見を把握しましょう。現場の声を吸い上げることで、「現場における最も大きな課題」「身に付けてもらう必要がある知識やスキル」などを正しく判断し、最適な製品を導入できます。多くの製品が導入前に無料トライアルやデモを行っているため、現場の従業員に試してもらい、フィードバックを受けましょう。
導入後も「実際の操作感はどうか?」「現場で必要な機能が搭載されているか?」などをヒアリングしPDCAサイクルを回すことで、現場のニーズに合わせてコンテンツをカスタマイズしたり、運用方法を修正できたりします。
社内で運用担当者を決めておく
社内で運用担当者を指名しておくことも大切です。責任者を決めておくことで、現場の従業員が「誰に疑問を相談すべきか?」を判断できるため、わからない部分をすぐに解消して次回以降の受講に反映できます。
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まとめ
eラーニングは、大きく以下のような種類に分けられます。
切り分けの観点 | 種類 |
運営形態別 | ・クラウド型 ・オンプレミス型 |
受講方法別 | ・資料配布型 ・アニメーション型 ・動画講義型 |
コンテンツの組み立て方別 | ・内製型 ・外注型 ・パッケージ型 |
コンテンツの内容別 | ・汎用型 ・特化型 |
クラウド型なら「時間や場所を問わず利用できる」、パッケージ型なら「スムーズに研修を実施できる」というイメージで、種類ごとに特徴があります。そのため製品を選ぶ際は、自社の導入目的を踏まえたうえで「適切な種類のeラーニングなのか?」という点を意識しましょう。
上記以外にも「カスタマイズの柔軟さ」「料金体系」「操作性の高さ」などをチェックすると、自社に最適な製品を選べます。
本記事で紹介した10製品にも、概要と合わせて具体的な種類も記載しました。上記の情報を参考に、ぜひ自社にマッチしたeラーニングを見つけてみてください。