「クラウド型のeラーニング」とは、インターネット上のサーバーを活用して実施するeラーニングのことです。スマートフォンやタブレットなどを利用し、受講生が都合のよいタイミングで教育できます。管理者側も時間や場所を問わず学習状況や成績などをチェックできるため、管理にかかる負担を軽減できるでしょう。
しかしクラウド型のeラーニングには、「導入の手間がかからない」「初期費用を抑えて導入できる」といったメリットもある一方、「長期的な費用は膨らむ可能性がある」「カスタマイズ性は低い」といった注意点も存在します。そのため、自社の導入目的やニーズなどを踏まえて、最適な製品を選ぶことが大切です。
本記事では、クラウド型のeラーニングの概要や選び方のポイント、オススメの10製品などを紹介します。
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eラーニングシステムの導入は、企業の人材育成において重要な要素です。貴社の機能要件に合致するシステム選びのために、性能・…
AIで要約
- クラウド型eラーニングは、インターネットを通じて時間や場所を問わず学習できるシステムです。スマホやタブレットで利用でき、管理者の負担も軽減します。
- 導入の手間が少なく初期費用も抑えられる点がメリットですが、長期的なコストやカスタマイズ性には注意が必要です。
- 自社に最適なシステムを選ぶには、必要な機能やコンテンツ、セキュリティレベルを確認し、受講者と管理者の双方が使いやすいかどうかが重要です。
クラウド型のeラーニングとは?
「クラウド型のeラーニング」とは、インターネット上にあるサーバーを活用して実施するeラーニングのことです。インターネット環境に接続していれば、時間や場所を問わず受講できます。スマートフォンやタブレットなどでも受講できるため、オフィスや自宅はもちろん、通勤時間やちょっとした休憩時間など、さまざまなタイミングで活用できる点が魅力です。
オンプレミス型との違い
クラウド型と反対の概念として使われる言葉に「オンプレミス型」があります。以下の表で両者の主な違いをまとめました。eラーニングを導入する際の参考にしてください。
クラウド型 | オンプレミス型 | |
コスト | 月額料金は必要だが自社サーバー不要なためコストを抑えやすい | 自社サーバーの設置やソフト購入が必要なため初期費用は大きい。運用や保守などのコストも必要になる |
セキュリティ | インターネットに接続するため、セキュリティリスクは高くなりやすい | 外部と切り離した自社サーバーを運用するため、セキュリティリスクを下げられる |
導入の手軽さ | 自社におけるサーバー設置などは不要なため導入しやすい | 物理的な自社サーバーが必要なため導入に手間がかかる |
運用・保守 | システム提供会社が実施する | 自社で実施する |
カスタマイズ性 | システム提供会社の仕様に左右される | 完全オリジナルのシステムを構築しやすい |
以下の2点について、補足で解説します。
まず「運用・保守」についてです。クラウド型のeラーニングの場合、基本的に法改正に伴うアップデートや情報更新、セキュリティ対策などはシステム提供会社が実施します。とくにDXやAIのような、日々トレンドが変化するeラーニングのコンテンツについては、自社で最新情報を追い続けるのは難しいかもしれません。一方でオンプレミス型の場合、自前でサーバーやシステムを構築するため、eラーニングコンテンツの更新を含む運用・保守は自社で行います。
そして「カスタマイズ性」についてです。クラウド型のeラーニングも、「自社で使っている研修資料とeラーニングの収録コンテンツを組み合わせる」といったイメージで、カスタマイズ自体は対応しています。とはいえ、あくまでも「製品の仕様の範囲内」に限定されるため、場合によっては完全に理想通りのコンテンツを作成することは難しいでしょう。一方でオンプレミス型の場合、実装作業は自社で行う必要がありますが、完全オリジナルの要件で作成することもできます。
クラウド型のeラーニングを導入するメリット
クラウド型のeラーニングを導入するメリットとしては、主に以下が挙げられます。
- 場所や時間を問わず受講できる
- 導入の手間がかからない
- 費用を抑えて導入できる
- 自社でメンテナンスや保守などを行う必要がない
- 災害が発生しても影響を受けにくい
場所や時間を問わず受講できる
クラウド型の場合、インターネット環境さえあれば、場所や時間を問わず気軽に受講できます。そのため、以下のように従業員を集めた研修が難しい企業でも、効率的に教育を実施できるでしょう。
- 在宅勤務やフレックス制、シフト勤務を導入している
- 外回りや出張に出ている従業員が多い
- 全国に支社や工場があるためスケジュール調整が非常に難しい
- 規模が小さいため、研修のために業務を1日止めることが難しい
管理者側も、スマートフォンやタブレットから受講生の進捗状況やスキルレベルなどを手軽に確認できます。手元のデバイスを使って学習状況を確認し、必要に応じてスムーズにアフターフォローを実施すれば、従業員の学習へのモチベーションも高められるでしょう。
導入の手間がかからない
クラウド型の場合、物理的なサーバーは不要でインターネット環境があればすぐに導入できます。以下のような手間もないため、スムーズに利用をスタートできるでしょう。
- サーバー設置のために大規模な工事を行う
- サーバーの設置場所を確保する
- セキュリティ体制を構築する
- (社内に専門知識を持つ人材がいない場合)システム構築を行える人物を外部から探す
費用を抑えて導入できる
クラウド型はオンプレミス型と異なり、自社サーバーの場所代や導入時の工事費用などが発生しません。初期費用を抑えやすいため、コストに余裕がない中小企業でも導入できます。
もちろん月額料金は発生しますが、数万円程度で使える製品もあるため、「長期的に従業員のスキルアップを実現できる」と考えると、費用対効果は高いといえるでしょう。さらに「定額で動画を自由に視聴できる」「研修が必要な月だけ教材を購入できる」といったeラーニングを活用すれば、長期的なランニングコストも抑えられます。
自社でメンテナンスや保守などを行う必要がない
クラウド型の場合、システム提供会社がサーバーのメンテナンスや日頃の保守管理を行います。「法改正に伴うアップデート」「最新データへの更新」などの作業も実施してくれます。
管理者側は、運用・保守業務へリソースを投下する必要がないため、「進捗が芳しくない受講生へのフォロー」「受講生の要望を踏まえた教材のブラッシュアップ」など、より重要度が高い作業に注力できる点が魅力です。
災害が発生しても影響を受けにくい
クラウド型であっても、ベンダーはサーバーを保有しているため、災害や事故による影響を受ける可能性も0ではありません。とはいえ、多くのクラウドベンダーは地理的に分散したデータセンターや高度なバックアップ体制を整備しており、オンプレミス型のように自社単独で対策するよりも事業継続性が高い場合があります。
仮に災害が発生しても、ベンダーのサーバーにトラブルがなくインターネットがつながっていれば、システムを利用できる可能性は高いでしょう。
クラウド型のeラーニングを選ぶ際のポイント
クラウド型のeラーニングを選ぶ際は、以下のポイントを押さえることが大切です。
- 自社が重視すべきポイントにマッチした機能を搭載しているか?
- 自社の教育に必要なコンテンツを提供しているか?
- 自社が求めるセキュリティレベルに達しているか?
- 希望に合わせてカスタマイズできるか?
- 受講生・管理者の両方がスムーズに操作できるか?
自社が重視すべきポイントにマッチした機能を搭載しているか?
eラーニングには、製品ごとで以下のようにさまざまな機能が搭載されています。
- 学習進捗管理機能
- 教材作成機能
- 学習コース管理機能
- テスト問題作成機能
- アンケート作成機能
製品独自の機能を搭載しているケースもあるため、迷ってしまうかもしれません。そのため、選ぶ際は「自社が重視するポイントにマッチした機能が充実しているか?」をチェックしましょう。
例えば「自社で使っている研修資料を活用してeラーニングのカリキュラムを作りたい」という場合は、さまざまな資料を組み合わせてニーズにマッチした学習コースを構築できる「学習コース管理機能」が充実していると使いやすいでしょう。
自社の教育に必要なコンテンツを提供しているか?
eラーニングには、以下のように幅広い種類の教材が収録されています。
- 新人や管理職、中途採用といった階層別のコンテンツ
- 製造業や技術職といった職種別のコンテンツ
- DXやAIなど最新トレンドに関するコンテンツ
- コンプライアンスや情報セキュリティなど普遍的にニーズがあるコンテンツ
そのため、製品を検討する際は「自社で教育したいターゲットにマッチしたコンテンツが収録されているか?」をチェックすることがオススメです。仮にコンテンツ数が少なくても、自社で強化したいジャンルの教育に必要な教材が充実していれば、結果的に費用対効果は高くなります。
自社が求めるセキュリティレベルに達しているか?
システム提供会社のセキュリティ体制は、以下のようにそれぞれで異なります。
- 情報セキュリティの国際規格を取得している
- 脆弱性診断を定期的に実施している
- ユーザー別や教材別にアクセス制限をかけられる
- データの参照範囲を制限できる
サイバー攻撃や情報漏洩などのリスクを減らすためにも、上記のようなセキュリティ体制のレベルが「自社の求める基準に達しているか?」を必ずチェックしましょう。
希望に合わせてカスタマイズできるか?
eラーニングの収録コンテンツについては、主に以下のような形で利用することが一般的です。
- 製品に搭載されたコンテンツをそのまま教育に使う
- 自社が普段の研修で使っている資料と製品のコンテンツを組み合わせる
- 完全に自社オリジナルのコンテンツを作成する
コンテンツに対するニーズは、「専門性が高い自社独自の研修資料を追加で組み込みたい」「動画を視聴できればOK」「アニメーションを入れたい」というように、企業ごとで異なります。そのため、「システムの機能やコンテンツを自社の要望通りにカスタマイズできるか?」という点もチェックしましょう。もし自社独自の要件が多い場合は、オンプレミス型を検討してもよいかもしれません。
受講生・管理者の両方がスムーズに操作できるか?
eラーニングは、受講生と管理者含めて社内の幅広い従業員が利用します。そのため、誰でも直観的にサクサク使えるシステムを導入しましょう。とくに「PCやタブレットの操作に慣れていない年代の従業員も多い」「ITリテラシーの高くない従業員が多い」という場合、なおさら使い勝手は重視すべきです。
具体的には、「ドラッグ&ドロップでコンテンツをカスタマイズできる」「マニュアルなしでどの項目をどのように動かせばよいかわかる」といったeラーニングを活用するとよいでしょう。
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クラウド型でオススメのeラーニング10選!
それでは、クラウド型でオススメのeラーニングを10製品、紹介します。製品ごとに、以下の項目を表でまとめています。比較する際の参考にしてください。
- 対応デバイス
- 想定利用人数
- 教材の詳細
- 搭載している機能
- 教材作成の対応範囲
- サポート体制
- 参考価格(税抜or税込or税表記なし)
- 無料トライアル
CAREERSHIP GROWTH
対応デバイス | PC、タブレット、スマートフォン | |||
利用可能人数 | 60~1,000人(1,000人以上は別プランあり) | |||
価格 | 要問合せ | |||
機能 | eラーニング受講管理 | 〇 | リマインドメール送信 | 〇 |
教材の進捗管理 | 〇 | テスト・アンケート 実施・集計 | 〇 | |
学習コース作成 | 〇 | 集合研修管理 | 〇 | |
人材データ管理 | 〇 | |||
教材 | コンテンツ数 | 300タイトル 1,000本以上 | 教材テーマ | 新入社員研修 階層別研修 Microsoft Office コンプライアンス ハラスメント対策 情報セキュリティなど |
SCORM対応 | 〇 | |||
教材作成機能 | 動画取り込み | mp4、mov | PowerPoint取り込み | 〇 |
PDF取り込み | 〇 | |||
その他 | 無料トライアル | 〇 | サポート | 〇 |
CAREERSHIP GROWTHは、eラーニングの実施に必要なコンテンツや研修管理、アンケート、コース管理、教材作成などがオールインワンでまとめられるクラウド型の製品です。国内のクラウド型LMS(学習管理システム)としてTOYOTAはじめ多くの国内大手企業に導入実績のある「CAREERSHIP」で蓄積した研修体系構築のノウハウを活用し、ニーズにマッチしたコンテンツを提供できます。
社会人基礎力やコンプライアンス、メンタルヘルスなど、300タイトル・1,000本以上の動画コンテンツを定額で受け放題。自社の要望に合わせて、集合研修や事後課題などを組み合わせたコースを作成できるため、良質な知識を無駄なくアウトプットできる環境を整えられます。
人材育成に活用できるキャリアカルテ機能も搭載。受講生ごとの保有資格や学習履歴などを一元管理することで、従業員が目標とするキャリアプラン達成に必要なOJTやフィードバックを適切に実施できます。
教材は自社オリジナルコンテンツとの組み合わせが可能です。高品質な動画コンテンツをベースにしつつ、入社オリエンテーションや作業マニュアルなど、自社のニーズにマッチした教材へブラッシュアップできます。
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LearningWare
対応デバイス | PC、タブレット、スマートフォン | |||
利用可能人数 | 要確認 | |||
価格 | ||||
機能 | eラーニング受講管理 | 〇 | リマインドメール送信 | 要確認 |
教材の進捗管理 | 〇 | テスト・アンケート 実施・集計 | 〇 | |
学習コース作成 | 〇 | 集合研修管理 | 〇 | |
人材データ管理 | 要確認 | |||
教材 | コンテンツ数 | 1,000レッスン | 教材テーマ | ビジネスマナー、 Office、IT系研修、 コンプライアンス、 マネジメント、CADなど 【SCORM(eラーニングに関する標準規格)への対応】 対応済み |
SCORM対応 | 対応済み | |||
教材作成機能 | 動画取り込み | 〇 | PowerPoint取り込み | 〇 |
PDF取り込み | 〇 | |||
その他 | 無料トライアル | 〇 | サポート | 〇 |
LearningWareは、システム更新のスピーディーさが特徴のクラウド型の製品です。「3社以上の要望があれば実装する」をモットーに掲げており、受講生と管理者の両方が使いやすくなるよう、月1回はバージョンアップを重ねています。
マニュアルなしで直感的に使えるデザインも特徴です。「進捗率をチェックしたい」「資料を探したい」など、操作に関するユーザーの幅広いニーズに応えます。
教材制作については、動画を活用した「ロケーションタイプ」やチュートリアルを実装できる「シミュレーションタイプ」など、幅広い形式に対応。自社が求めるコンテンツや使いやすさなどに応じて、柔軟にカスタマイズできる点も魅力です。
Cloud Campus
対応デバイス | PC、タブレット、スマートフォン | |||
利用可能人数 | 無制限 | |||
価格 | 初期費用:0円(コンテンツパック100単体利用の場合) 年間料金:999円(税抜)/ID(コンテンツパック100単体利用の場合) | |||
機能 | eラーニング受講管理 | 〇 | リマインドメール送信 | 要確認 |
教材の進捗管理 | 〇 | テスト・アンケート 実施・集計 | 〇 | |
学習コース作成 | 〇 | 集合研修管理 | ― | |
人材データ管理 | 〇 | |||
教材 | コンテンツ数 | 100本以上 | 教材テーマ | コンプライアンス ビジネススキル マネジメントスキル 数理 人事・労務、 財務・会計など |
SCORM対応 | 未対応 | |||
教材作成機能 | 動画取り込み | 〇 | PowerPoint取り込み | 〇 |
PDF取り込み | 〇 | |||
その他 | 無料トライアル | 〇 | サポート | 〇 |
Cloud Campusは、ユーザー数の増加に伴う追加料金なしで利用できるクラウド型の製品です。企業ニーズが高い100コンテンツ(コンプライアンスやマネジメントスキル、財務会計など)に絞ったプランであれば、「年間料金999円/ID」で受講可能。最低限のコストで大きな学習効果が期待できます。
履歴管理では受講生の学習状況だけでなく、テストの正答率や提出時間なども細かく表示。メール配信も可能なため、「一定の正答率を下回るユーザーへメールで個別フォローする」といったアプローチも手軽に実施できます。
他にも「ユーザーが自分でスライドをめくるタイプのコンテンツ」「HTMLをコンテンツとして登録」など、ニーズに合わせた教材作成に対応している点も魅力です。
etudes
対応デバイス | PC、タブレット、スマートフォン | |||
利用可能人数 | 少人数〜数万人規模 | |||
価格 | 初期費用:0円 月額料金:50,000円(税抜)〜(ボリュームディスカウントあり) | |||
機能 | eラーニング受講管理 | 〇 | リマインドメール送信 | 要確認 |
教材の進捗管理 | 〇 | テスト・アンケート 実施・集計 | 〇 | |
学習コース作成 | ― | 集合研修管理 | ― | |
人材データ管理 | 〇 | |||
教材 | コンテンツ数 | 要問い合わせ | 教材テーマ | ビジネススキル、 OJT、階層別、 アカウンティング、 関係性構築・チームワーク、 思考力・コンセプチュアルスキルなど |
SCORM対応 | 〇 | |||
教材作成機能 | 動画取り込み | mp4、mov | PowerPoint取り込み | 〇 |
PDF取り込み | ― | |||
その他 | 無料トライアル | 〇 | サポート | 〇 |
etudesは、教材のカスタマイズ性の高さが特徴的なクラウド型の製品です。動画やPowerPoint、集合研修といった幅広いコンテンツを組み合わせて、独自のカリキュラムを作成できます。
既存コンテンツについては、ガイド機能で手軽に検索可能。アルー独自の階層別スキルマップで「対ジブン」「対コト」「対ヒト」というテーマごとにコンテンツが体系化されているため、受講生のニーズにマッチした教材を効率的にチェックできます。演習やワークなどアウトプットを前提にコンテンツが組まれているため、高い学習効果が期待できるでしょう。
受講生も、キーワード検索やカテゴリ検索、関連コース表示など、幅広い教材から必要なコースを手軽に探せるため便利です。
AirCourse
対応デバイス | PC、タブレット、スマートフォン | |||
利用可能人数 | 1ID〜 | |||
価格 | 月額200円(税抜)/ID初期費用無料 ※年間契約1,000〜2,999ID、年額一括払いの場合 | |||
機能 | eラーニング受講管理 | ◯ | リマインドメール送信 | ◯ |
教材の進捗管理 | ◯ | テスト・アンケート 実施・集計 | ◯ | |
学習コース作成 | ◯ | 集合研修管理 | ◯ | |
人材データ管理 | - | |||
教材 | コンテンツ数 | 1,000コース、6,000本以上 | 教材テーマ | ビジネススキル マネジメントスキル ITスキル コンプライアンスなど |
SCORM対応 | ◯ | |||
教材作成機能 | 動画取り込み | mp4、movなど | PowerPoint取り込み | ◯ |
PDF取り込み | ◯ | |||
その他 | 無料トライアル | ◯ | サポート | ◯ |
AirCourseは、図やイラストを交えた6,000本以上のわかりやすい講義動画を、リーズナブルに視聴できるクラウド型の製品です。各コンテンツは5分程度でまとまっているため、業務を妨げずサクサク学習できます。
学習パス機能を活用すれば、目的やテーマ別で複数コースをまとめて割り当てることが可能。講座は最適な受講順で提供されるため、管理者側は「コースを個別で割り当てる手間がない」、受講生側は「受講すべき順番がすぐにわかる」というように、両者にメリットがあります。
教材については、動画やPowerPointを組み込むのはもちろん、コーディングの知識不要で文字装飾やリンク設定など自由にWebテキストを作成できます。
Smart Boarding
対応デバイス | PC、タブレット、スマートフォン | |||
利用可能人数 | 30名〜(最低契約ID数が30ID) | |||
価格 | 月額料金:1,080円/ID(ライトプランの場合)(税表記なし) | |||
機能 | eラーニング受講管理 | 〇 | リマインドメール送信 | 要確認 |
教材の進捗管理 | 〇 | テスト・アンケート 実施・集計 | 要確認 | |
学習コース作成 | 要確認 | 集合研修管理 | 要確認 | |
人材データ管理 | 〇 | |||
教材 | コンテンツ数 | 400種類以上 | 教材テーマ | コミュニケーション、 ビジネスマナー、 プレゼンスキル、 クロージング力など |
SCORM対応 | 未対応 | |||
教材作成機能 | 動画取り込み | 〇 | PowerPoint取り込み | ― |
PDF取り込み | ― | |||
その他 | 無料トライアル | 〇 | サポート | 〇 |
Smart Boardingは、知識定着に向けたアウトプットの体制が整備されている、クラウド型の製品です。動画コンテンツはもちろん、オンラインでのグループレッスンや少人数の対面研修なども整備しているため、知識を「知っている」から「できる」へ効果的にブラッシュアップできます。
管理画面では、テスト結果や学習の進捗状況、提出したレポート内容などを細かく管理可能。そのため、従業員のスキルの成長度合いを定量的にチェックできるでしょう。
manebi eラーニング
対応デバイス | PC、タブレット、スマートフォン | |||
利用可能人数 | 非公開 | |||
価格 | 非公開 | |||
機能 | eラーニング受講管理 | ◯ | リマインドメール送信 | ◯ |
教材の進捗管理 | ◯ | テスト・アンケート 実施・集計 | ◯ | |
学習コース作成 | ◯ | 集合研修管理 | - | |
人材データ管理 | - | |||
教材 | コンテンツ数 | 約1,500コース、6,600レッスン | 教材テーマ | コンプライアンス ハラスメント PCスキル ロジカルシンキング マネジメント コミュニケーションスキルなど |
SCORM対応 | - | |||
教材作成機能 | 動画取り込み | ◯ | PowerPoint取り込み | - |
PDF取り込み | ◯ | |||
その他 | 無料トライアル | ◯ | サポート | ◯ |
manebi eラーニングは、AIを活用して効率的な学習を実施できるクラウド型の製品です。コンプライアンスやハラスメント、コミュニケーション、業種別研修といった6,600コンテンツから、導入企業に合わせた研修プランやコンテンツをAIが自動提案してくれます。
「社内で学習を促進させるための仕組み作り」「受講者別の教育プランの策定」など、運用の定着に向けたサポートも充実している点が魅力です。
また、自社のニーズに合わせたカスタマイズにも対応。「トップメッセージを浸透させたい」「現場のノウハウを言語化して共有したい」などの要望をコンテンツへ反映させて、組織力全体の向上を促進します。
GLOBIS学び放題
対応デバイス | PC、タブレット、スマートフォン | |||
利用可能人数 | 10〜(1度の申し込みでの登録上限人数は1,000、1,001以上の場合は別途対応) | |||
価格 | 11,550円/ID (税込)初期費用・追加費用なし ※法人向け6カ月プランの場合 | |||
機能 | eラーニング受講管理 | ◯ | リマインドメール送信 | ◯ |
教材の進捗管理 | ◯ | テスト・アンケート 実施・集計 | ◯ | |
学習コース作成 | ◯ | 集合研修管理 | - | |
人材データ管理 | - | |||
教材 | コンテンツ数 | 16のカテゴリ 3,900コース以上 | 教材テーマ | 社会人基礎 思考・コミュニケーション 経営戦略 マーケティング グローバル 資格・試験対策など |
SCORM対応 | ◯ | |||
教材作成機能 | 動画取り込み | mp4、movなど | PowerPoint取り込み | - |
PDF取り込み | - | |||
その他 | 無料トライアル | ◯ | サポート | ◯ |
GLOBIS学び放題は、MBAの教材開発を行う専門チームが監修しているクラウド型の製品です。経営戦略やテクノベートといった専門性が高い分野に関わる現役教員や実務家講師などが監修しているため、ビジネスの現場で使える知識を学べます。
独自の「ラーニングパス」では、企業の目的別にコンテンツをパッケージ化。「新任リーダーを育成したい」「製造業の現場で必要な基礎知識を学習してほしい」といったニーズにマッチした講座をセットで提供できるため、カスタマイズの手間をかけず効果の高い教育を実施できるでしょう。
受講生が講義の視聴後に入力したコメントには、AIが自動でフィードバックを実施。その場で改善点や学習のポイントなどを教えられるため、受講生の熱を冷まさず今後の学習を後押しできます。
Schoo for Business
対応デバイス | PC、タブレット、スマートフォン | |||
利用可能人数 | 20ID〜 | |||
価格 | 初期費用110,000円(税抜)月額費用1,650円(税抜)/ID ※契約数20ID以上、以降ボリュームディスカウント | |||
機能 | eラーニング受講管理 | ◯ | リマインドメール送信 | ◯ |
教材の進捗管理 | ◯ | テスト・アンケート 実施・集計 | ◯ | |
学習コース作成 | ◯ | 集合研修管理 | - | |
人材データ管理 | - | |||
教材 | コンテンツ数 | 9,000本以上 | 教材テーマ | ビジネススキル 政治・経済・金融・デザイン プログラミング DX、AI 哲学など |
SCORM対応 | ◯ | |||
教材作成機能 | 動画取り込み | ◯ | PowerPoint取り込み | - |
PDF取り込み | ◯ | |||
その他 | 無料トライアル | ◯ | サポート | ◯ |
Schoo for Businessは、年間600本もの動画が更新されているクラウド型の製品です。DXやデータ分析、機械学習など、ビジネスで必要な最新トレンドの知識を網羅しています。
オンラインの集合研修では、社内の受講生と一緒に録画動画を視聴しながらコメントで交流可能です。他のメンバーとのディスカッションを通じて、インプットした知識を効率的に落とし込めます。
経済産業省のデジタルスキル標準に準拠したDXスキル診断機能も搭載。受講生の強みや課題点を可視化し、現状にマッチしたコンテンツを自動でレコメンドしてくれるため、効率的なスキルアップを実現できるでしょう。
Generalist®/LW
対応デバイス | PC、タブレット、スマートフォン | |||
利用可能人数 | 〜1,000名 | |||
価格 | 初期費用:0円 月額料金:10,000円(毎月お得な定額プランの場合)(税表記なし) | |||
機能 | eラーニング受講管理 | 〇 | リマインドメール送信 | 要確認 |
教材の進捗管理 | 〇 | テスト・アンケート 実施・集計 | 〇 | |
学習コース作成 | ― | 集合研修管理 | 要確認 | |
人材データ管理 | ― | |||
教材 | コンテンツ数 | 600コース以上 | 教材テーマ | ChatGPT、 メンタルヘルス、 コンプライアンス、 プレゼンテーション、 Web制作、 オウンドメディアなど |
SCORM対応 | 未対応 | |||
教材作成機能 | 動画取り込み | 〇 | PowerPoint取り込み | 〇 |
PDF取り込み | 〇 | |||
その他 | 無料トライアル | 〇 | サポート | 〇 |
Generalist®/LWは、利用頻度に合わせてコスパよく活用できるクラウド型の製品です。「受講する月のみ支払い」「毎月定額で支払う」といったプランが用意されているため、今後の学習スケジュールを踏まえて柔軟に契約できます。
受講者へのテストについては、問題数や出題傾向、問題方式を指示するだけでAIが自動で作成可能。追加生成や手動修正なども対応できるため、管理者の事務負担を減らしつつ効果測定を実施できます。
教材のカスタマイズは、PowerPointや動画ファイルなどをドラッグ&ドロップするだけで手軽に行えます。
クラウド型のeラーニングを導入する際の注意点
クラウド型のeラーニングには、コスト面や導入の手軽さなどで多くのメリットがあります。ただし、以下のような注意点もあるため、導入する際は必ずチェックしましょう。
- 長期的な費用は膨らむ可能性がある
- オンプレミス型よりセキュリティレベルが低いケースがある
- オンプレミス型よりカスタマイズ性は低くなる
長期的な費用は膨らむ可能性がある
クラウド型はオンプレミス型と異なり、初期費用は大きく抑えられます。しかし、月額料金を支払って利用する製品が多いため、長期的に使い続けるとコストが膨らむ可能性もあるため注意しましょう。
なるべくコストを抑えるには、以下のような料金体系のeラーニングを選ぶことがオススメです。
- 人数に関わらず定額でコンテンツを視聴できる
- コンテンツを使う月にだけ料金を支払えばよい
- 利用人数が増えても従量課金額があまり大きくならない
ただし、コスト面を気にした結果、「自社が求める機能を搭載していない製品を料金重視で選ぶ」となることは避けましょう。eラーニングは、長期的な視点で従業員を教育し、最終的な企業の業績アップにつなげるためのシステムです。そのため、短期的なコストに意識を向けすぎてしまい、本来の教育の目的を達成できなくなってしまうと、むしろ費用対効果を損なうでしょう。
オンプレミス型よりセキュリティレベルが低いケースがある
前提として、クラウド型であっても、製品ごとで強固なセキュリティ体制を構築しています。そのため、決して「クラウド型=セキュリティレベルが低い」というわけではありません。
とはいえ、外部環境から遮断し社内で完結できるオンプレミス型と比較すると、インターネットにつなぐ以上、セキュリティレベルが下がるリスクはあります。金融業界のように、とくに機密性が高い情報を扱う企業では、クラウド型は導入しにくいかもしれません。
オンプレミス型よりカスタマイズ性は低くなる
クラウド型であっても、自社の要望に合わせて「研修資料を組み合わせる」「動画を新たに追加する」というように、コンテンツをカスタマイズできるケースは多いでしょう。
とはいえ、他社のシステムを使う以上、製品の仕様を超える範囲でのカスタマイズは難しいかもしれません。とくに「細かい機能や操作性まで独自の要件に合わせてカスタマイズしたい」という企業にとって、オンプレミス型より物足りなさを感じるでしょう。
「クラウド型・オンプレミス型」はそれぞれどんな企業にオススメ?
このように、クラウド型・オンプレミス型の両方にメリット・注意点があります。それでは上記の内容を踏まえて、「クラウド型・オンプレミス型」がそれぞれオススメな企業をチェックしましょう。導入を検討している企業は、ぜひ参考にしてください。
クラウド型がオススメな企業
クラウド型がオススメな企業は、以下の通りです。
- 各製品が提供するコンテンツで、自社が目標とする教育を実現できる企業
- なるべくコストを抑えて導入したい企業
- フルリモートなどの柔軟な働き方を実施しており、従業員を集めることが難しい企業
- 初めてeラーニングを導入するため、運用や保守などは任せたい企業
- スモールスタートでeラーニングを実施したい企業
- 日頃の運用や保守に社内のリソースを割きたくない企業
オンプレミス型がオススメな企業
オンプレミス型がオススメな企業は、以下の通りです。
- より強固なセキュリティ体制を構築してeラーニングを使いたい企業
- 自社独自の細かい要件に合わせて柔軟にカスタマイズしたい企業
- システム構築や運用に投下するリソースや専門知識を持つ人材を社内に抱えている企業
- 社内でサーバー環境を整備できる企業
- 物理的なサーバーの設置場所を確保できる企業
企業向けeラーニングシステム10件をポイントごとに比較! ⇒ 「eラーニングシステム徹底比較Book」を無料ダウンロード
まとめ
「クラウド型のeラーニング」とは、インターネットのサーバーを活用して行うeラーニングのことです。スマートフォンやタブレットなどを利用し、時間や場所を問わず実施できるため、従業員のタイミングで比較的自由に受講できます。
クラウド型のeラーニングを導入する主なメリットとしては、上記以外にも「導入の手間がかからない」「費用を抑えて導入できる」「自社でメンテナンスや保守などを行う必要がない」などが挙げられます。
実際にクラウド型のeラーニングを選ぶ際は、「自社が重視すべきポイントにマッチした機能を搭載しているか?」「自社の教育に必要なコンテンツを提供しているか?」などを意識することがオススメです。
本記事で紹介した10製品の特徴や料金なども参考にしながら、自社の教育効果を最大まで高めてくれるクラウド型のeラーニングを導入しましょう。