事例で解説!LMS(eラーニング)の効果的な活用法

事例で解説!LMS(eラーニング)の効果的な活用法

「LMSを導入したものの、イマイチうまく使えていない」

せっかくLMS(eラーニング)を導入したのに、上記のような悩みを抱えている担当者の方も多いのではないでしょうか。

近年、LMSを導入する企業が増えていますが、LMSの多機能化などの影響もあり、使いこなすことが難しくなっている側面があります。もはやLMSは単なるeラーニング配信システムではなく、総合的な学習プラットフォームになっており、きちんと活用することで企業における学習効率や効果を大きく改善することができます。

このコラムでは、LMS(学習管理システム)の具体的な使い方の例を3つのレベルに分けてご紹介します。人材育成にLMSを活用するイメージ作りや共有にご利用ください。

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1.LMSを活用しよう(初級編)

まず初級編ですが、LMSの最も基礎的な使い方といえば、それはやはりeラーニングです。しかし、単にeラーニングと言っても、1つの教材を一部のスタッフに配信するだけではなく、もっと壮大な運用が可能です。

例えば、以下5種類のeラーニング研修の実施を想定してみましょう。対象者はそれぞれ異なります。

・コンプラアインス研修:海外拠点含む全グループ社員
・新入社員研修:本年度の新入社員(配属後)
・営業力強化研修:第二営業部
・店舗スタッフ研修:直営店のスタッフ
・簿記2級(自己啓発):希望者全員

施策の特徴に鑑みた配信設定のポイントは以下の通りです。

・コンプライアンス研修
 :グループ全社員向けなので対象者の割り出しは簡単だが、海外拠点には英語利用のスタッフもいるので、eラーニング教材は英語版も用意して配信。
・新入社員研修
 :新入社員は配属後なので全国に散らばっているが、ユーザー属性情報の「入社年度」で対象者を抽出して配信。
・営業力強化研修
 :第二営業部独自の教育施策。業務改革を積極的に推進している部長自らが「教材作成ツール」で作った教材を使う。教材データを受け取り、LMSに登録し、組織を対象にして配信。
・店舗スタッフ研修
 :全国津々浦々、および海外支店の店長・リーダー層を除く全スタッフが対象。ユーザー属性情報のうち「職種:ホール&キッチン」×「階層:一般&チーフ」で対象者を抽出。コンプライアンス教材同様、英語版も用意して配信。
・簿記2級
 :自己啓発プログラムは機会を均等にしたいので、全社員に配信し、申請者だけが受けられるようにする。事務局が確認とともに承認をすることで受講可能となる。社員は福利厚生として自己啓発eラーニング用に50ポイントを付与されており、簿記2級を申請・受講すると5ポイント消費する仕組み。

【eラーニング5種施策の展開イメージ】

eラーニングの施策だけでも、LMSを使いこなすとこれだけのことができます。ちなみに上記の施策に必要な設定は、事務局のスタッフ1名で充分対応可能です。

複雑そうに見えても、LMSを使えば必要な教材を必要な対象者に、的確に届けることができるのです。LMSは教育の最適化を強力に支援します。

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2.LMSを活用しよう(中級編)

中級編では、LMS(学習管理システム)に搭載されているeラーニング以外の学習支援メニューを人材育成プログラムにフル活用するパターンをご紹介します。

eラーニングやオンライン学習と実地型の集合研修を組み合わせた教育手法を「ブレンディッド・ラーニング」と言いますが、その流れをLMS上に作り上げ、進行を管理することができます。

以下はそのイメージを分かりやすく説明するために作った仮想の研修プログラムです。テーマとしてはビジネス総合あたりを想定していただくと分かりやすいと思います。

【各種ブレンディッド・ラーニングの実行イメージ】

 

1.対象社員全員に主要5科目の総合アセスメントを実施

2.アセスメントの結果を元に、受講者を4つのレベルのコースに振り分け
(1)入門コース
このコースの目標は、ごく基礎レベルの知識を習得することです。よって、eラーニングをメインに知識教育を実施します。このグループはモチベーションが低いことが考えられるので、最初に集合研修を行い、講師から学習の必要性や各科目の位置づけなどを説明してもらいます。
eラーニングの開始後は、一週間ごとにチアアップメールを配信するとともに、レポート機能を使って定期的に学習状況や感想などを報告してもらうこととします。最後に確認テストを行います。

(2)基礎コース
基礎コースの目標は、足を引っ張っている分野を洗い出し、強化することです。科目別のアセスメントも行い、各科目の中で弱点となっている分野を特定します。
具体的な弱点が提示されること自体がモチベーションの喚起につながります。よってこのグループには入門コースのようなレポート提出は求めず、ひたすらeラーニングで学習をしてもらいます。
一つの単元が1~5分程度のeラーニング教材(マイクロラーニング)で、反復学習をしてもらうのもよいでしょう。最後に確認テストを行います。

(3)中級コース
中級コースの目標は、ある程度定着している知識を実践に活用するスキルを身に付けることです。科目別のアセスメントから確認テストまでの流れは基礎コースと同じですが、その後集合研修に参加し、学んだ内容を活用してグループワークに取り組んでもらいます。
簡単なケーススタディでフレームワークの活用方法を知り、実践に結び付けてもらうといった形がよいでしょう。

(4)上級コース
上級コースの目的は、保有している充分な知識を本業たるビジネスに活かしてもらえるよう、実践経験を積んでもらうことです。このグループは恐らくはマネージャー層、あるいはリーダー候補が多くなってくると思いますので、応用的なケーススタディや、自社の経営課題に取り組むアクションラーニングなどが良いでしょう。
最後に討議や行動計画の内容をプレゼンテーションしてもらい、終わります。(アクションラーニングの場合はこの後打ち手の実行があり得ます。)

3.アンケートを実施(全コース)
これを行うことで、研修プログラム全体の課題が分かるので、次回の実施に向けて改善を図ります。

この一連の施策を毎年実施すると、前年度入門コースだった対象者が今年は基礎コースに進み、上級コースの対象者は実践経験を重ね、実務能力を伸ばしていく、といった具合に、人材のスキルが底上げされていくことになります。

もちろん上記のプログラムはあくまでイメージに過ぎません。しかし、このような複雑な設計の研修でも、LMSがその運用を総合的にサポートできることはお分かりいただけたと思います。

LMSは各社ごとに異なる教育ニーズに柔軟に対応します。

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3.LMSを活用しよう(上級編)

初級編、中級編はあくまで「研修」にフォーカスしていましたが、上級編では「成長」にレベルを上げます。人の成長は、学びと経験に支えられています。一つ一つの研修、OJT、日々の業務、自己研鑽などをスポットではなく鎖としてとらえ、追跡して行くことで、従業員のスキルアップやキャリア開発を支援することが可能になります。

では、LMS(学習管理システム)はどのような形でその「成長」をバックアップするのか。ここでは、ライトワークスのLMS「CAREERSHIP®」の2つの機能をご紹介します。

スキル管理機能
スキル管理機能は、eラーニングや集合研修に加え、OJTを想定した実務面の評価項目を自由に設定することのできる機能です。

例えば店舗スタッフの新人教育では、知識の習得に加えてOJTが必須ですが、習得すべきスキル項目を会社側があらかじめ定義しておくことで、新人スタッフが「学ぶべきこと」が明確になります。

従来のOJTでは指導内容がトレーナーの個人的な裁量に任されがちで、そのことが指導の質のぶれやトレーナーの負担につながっていました。スキル項目の洗い出しは、業務の見える化、トレーニーの機会均等、トレーナーの負担軽減に役立ちます。

実際のイメージは下の画面サンプルをご参照ください。なお、画面内にある「アイテム」は、eラーニングや集合研修を指します。こうしたアイテムの修了が、該当するスキル項目の習得条件になっているのです。

【スキル管理画面例(「接客」のスキル項目一覧)】

さらに、スキル管理機能ではこうしたスキル項目を組み合わせて「単元」のようなものを作り、時系列に並べて進捗を管理していくことができます。学習者は画面に表示される期間に沿ってスキルの習得を進め、必要に応じて上長の承認を得ます。

例えば上の画面サンプルに表示されている一連のスキル項目は、「接客」という単元を構成しています。この単元を入社後のどの時点でクリアしてもらうか、実際の育成プロセスに同期する形でシステムに登録することができるのです。

以下が、単元が時系列に並んでいる画面のサンプルです。学習者は期間ごとに提示されるステップを一つ一つクリアしていくことで、スキルアップしていきます。

【スキル管理画面イメージ(進捗確認画面)】

「点」としての研修をつなげて「線」としていくイメージが、お分かりいただけたかと思います。

●キャリアマップ
先にご紹介したスキル管理機能は、自分の「今の業務」に必要なスキルを習得するための機能です。これをより長期的な視点で見ることを可能にするのが、「キャリアマップ」です。

社内には、職種や階層に応じて様々なスキルセットが存在します。キャリアマップでは、その全体像の中で自分がどこにいるのか、スキル上の「現在地」を確認することができるのです。

例えば以下の画面サンプルでは、「自分」は「人事総務」の「強み形成期」にいます。マトリックスの各パネルはクリックできるようになっていて、その中に各ポジションのスキルセットが表示されています。今後、このまま人事総務の分野でスキルアップしていきたい場合、ネクストステージでどんなスキルを習得する必要があるのか、前もって確認ができるわけです。

また、キャリアチェンジを図って例えば経営企画に参画したい場合は、「経営企画」の「土台形成期」にはどんなスキルが必要なのか、自分が目指す場合どんな勉強が必要なのか、といったことを確認することができます。

【キャリアマップ画面例】

スキルマップは様々なスキルセットの確認を通じて、自分のキャリアパスをどう描いていくか、今後どんな可能性があるのか、視野を広く持って検討していくための見取り図のようなものです。

従業員にとっては、自分のキャリアを自分で考え、自己研鑽する機会となるとともに、従業員のキャリア開発に支援を惜しまないという会社からのメッセージとなるでしょう。人材は企業の財産です。人材開発戦略上、従業員が適切な目標に向かって自律的に・ポジティブに能力開発をしてくれる状況ほど喜ばしいことはありません。

キャリアマップはエンゲージメントの確立とともに、「成長する組織」の醸成をバックアップする強力なツールと言えるでしょう。

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4.LMSの活用事例

LMS(学習管理システム)を使いこなしている企業に共通する特徴は、綿密な設計と思い切った施策の実行です。目的を明確にし、現状の課題や従業員の特性を分析し、最適なプロセスを模索する中で、自社特有の要件や運用上のポイントが、自ずと見えてきます。

その意味で、他社とまったく同じ運用というのはありえません。しかし、事例には、考え方や問題解決の仕方、得られる効果など、参考になる情報がたくさん含まれています。また、自社との比較により、自社特有の課題のあぶり出しにも役立ちます。

ぜひベンチマークとなる事例を見つけ、活用してください。

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