ライトワークスは、「人材開発のミライ」につながるコミュニケーションの場として、CAREERSHIPのユーザー企業を対象とした学びと交流のためのイベント「CAREERSHIP User Meet Up」を2025年8月28日に開催しました。
本イベントは、人材開発やCAREERSHIPの活用に関する知識や経験を共有し、組織と個人の成長につながるヒントを得ることを目的としたコミュニティ活動の一環です。
今回は、過去最多となる23社35名の方にご参加いただきました。各社の担当者が集い、LMS活用のリアルな課題や工夫について熱い議論を交わしました。
本レポートでは、その模様を詳細にレポートします。
CAREERSHIP活用の深化を映す、各社の創意工夫と共通課題

イベントの中心となったグループディスカッションでは、各社が日々向き合っているCAREERSHIPの活用について実例をシェアしあう貴重な場となりました。
各社の取り組みは、単なる「研修管理」のフェーズを越え、「学びの文化」をいかにして醸成し、従業員の自律的な成長を促すかという、より高次のテーマへと移行しています。
「迷わせない」ためのUI/UXの工夫とコンテンツ内製化
多くの企業で共通して力を入れていたのが、従業員が直感的に使えるトップページの設計です。
ある企業の担当者様からは「受講者が迷わないように、TOP画面の表示アイテム構築にリソースをかけている」との声が上がりました。
また、「いかにシンプルに教材までアクセスできるかを重視している」と語る担当者様もおり、学習への心理的ハードルを下げるための細やかな配慮を共有しました。
学習コンテンツそのものにも、各社の工夫が見られました。
特に注目を集めたのがAIを活用した教材制作です。ある企業では、AI音声を活用したeラーニング教材の作成や、生成AIによるテスト問題の作成など、先進的な手法を積極的に導入しています。
「『学ぶって楽しいよ!』を伝えるべく、8割の教材を内製している」という同社では、学習効果の向上だけでなく、コスト効率と制作スピードの向上にも繋がっているということです。
全社が注目する「スキル管理」の活用と共通課題
ディスカッションで最も熱を帯びたテーマの一つが、CAREERSHIPの「スキル管理機能」の活用です。多くの企業が、従業員のスキルを可視化し、戦略的な人材育成に繋げるための次の一手として、この機能に高い関心を寄せています。
各社からは「職能要件がまだうまくまとまっていない」、「スキル定義の交通整理を進めている段階」といった声も多数聞かれ、スキル管理の実現には、機能活用以前の「スキルの定義・体系化」という課題が存在することが改めて示されました。
先行して活用を進める企業様の事例では、OJTマニュアルをベースにしたスキルマップをCAREERSHIP上に構築した上で、「対象者が自己評価し、上長が評価、その後すり合わせを半年に一度実施している」という具体的な運用方法を共有しました。
これは、評価のためではなく、あくまで従業員が自身の現在地を把握し、成長を促すための仕組みだということです。
利用促進から自律学習へ。文化醸成に向けた次なる挑戦

CAREERSHIP導入から数年が経過した企業では、次のステップとして「いかにして自律的な学習文化を根付かせるか」が共通課題となっています。
ID管理の壁と、「LMS=研修」イメージの払拭
非正規社員を多く抱える企業様からは「パート向けにも利用を拡げたいが、ID管理が難しい」という、非正規社員への教育機会提供におけるシステム上の課題が共有されました。
また、ある企業様は「過去の経緯から、社員には『LMS=必須研修を受けるためのもの』というイメージが定着してしまっている」という課題を持っていました。これを払拭し、自己学習のプラットフォームとして活用してもらうための模索が続いています。
統制か、分散か。運用権限のさじ加減
企業の規模が大きくなるほど、運用体制の課題も深刻になります。全国に拠点を持つ企業様では「各都道府県の本部に権限を委譲した結果、アイテム(教材)が無秩序に増え、統制が難しい」という悩みが語られました。
一方で、複数企業様からは現場のニーズに応えるための「部門への権限付与」と、「全社的なガバナンス維持」とのバランスに苦慮している様子もうかがえました。
参加者からは、アイテム管理者の教育や情報交換の場として「Teamsにチャンネルを作成している」といった運用面の工夫も共有され、活発な意見交換が行われました。

日本の未来を担う人事プロフェッショナルへの期待
Meet Upの最後には、ライトワークス代表江口が、各参加企業に熱いメッセージを送りました。
「現在、少子高齢化による採用難を背景に「人」の価値がかつてなく高まっています。これからの人事の仕事は、まさに“宝石を鑑別し、磨き上げる”ような、企業の未来を左右する極めて重要な役割を担います」と述べ、人事担当者にとって今はキャリアを突き詰める絶好の機会であると語りました。
続けて、そのキャリアをより豊かにするための施策として、世界的人事・組織コンサルティングのマーサージャパン社と共同で設立した「HR LEADERS’ ACADEMY」を紹介しました。
このアカデミーでは、グローバル基準の理論を体系的に学べるだけでなく、認定試験の合格者は、企業人事として必要なスキルレベルを認証する民間資格『人事プロフェッショナル認定資格 エッセンシャル』を取得することができます。
さらに、このアカデミーの大きな目的は、志を同じくする人事担当者のネットワークを構築することにあります。
「このネットワークを通じて、企業の枠を超えて『日本の人事を良くしていく』、ひいては『少子高齢化という国家的課題の解決に貢献する』という大きなビジョンを共に実現していきたい」と述べ、参加者の皆様が日本の人事の中核を担う存在となることへの期待を込めて、挨拶を締めくくりました。
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参加企業様の声「他社の取り組みが、次への一歩を後押ししてくれる」
ご参加いただいた皆様のアンケートの中から、一部の声をお伝えします。
- スキルマップの活用について、これまではExcelで管理していましたが、システムで実現できると知り、大きな可能性を感じました。他社の事例は非常に参考になります。
- 研修の重複開催など、自社だけで悩んでいた課題が、実は多くの企業に共通するものであると分かり心強く感じました。部署間の連携の重要性を再認識しました。
- CAREERSHIPという共通言語があるからこそ、具体的な機能名や運用方法にまで踏み込んだ深い議論ができました。明日から早速、自社で試したいアイデアをたくさん得ることができました。
今後のユーザーコミュニティの展開について
今回のユーザー会は、単なるLMSの活用事例共有に留まりません。参加者一人ひとりが抱える組織の課題、人材育成への想いが交差し、集合知が生まれる熱気あふれる場となりました。
各社が持ち帰った新たな知見やネットワークは、今後の人材育成戦略を加速させる確かな推進力となるはずです。
皆様の学びや情報交換をより充実させるため、ライトワークスでは今回のような勉強会を兼ねたMeet Upを今後も定期的に開催し、ユーザーコミュニティの活動を一層活発化させていく予定です。
私たちライトワークスは、これからも「ミライの『はたらく』を、明るくする」というミッションのもと、育成担当の皆様をサポートしながら新たな挑戦を続けてまいります。

