人事分野のリーダー育成を目指す「HR LEADERS’ ACADEMY」の第2回ライブ講座が2025年4月23日に開催されました。
マーサージャパン株式会社 組織・人事変革コンサルティング シニアプリンシパルの前川尚大氏を講師に迎え、「人事制度・タレントマネジメント」をテーマに、企業事例をもとにした実践的な講義とワークショップが行われました。

リアル/オンラインのハイブリッド講義には多くの受講生が参加し、実践的な議論が展開されました。本記事では、その内容を紹介します。
■企業事例をもとに、人事制度の変遷とジョブ型への移行プロセスを解説

前回のライブ講義と事後学習を踏まえ、今回はさらに「人事制度」の中身に深く踏み込む内容です。
前川氏は大手総合電機メーカーの事例を取り上げ、約10年かけて職能資格制度からジョブ型人事制度へと移行した取り組みついて詳しく解説を行いました。
続くグループディスカッションでは、参加者は自社のビジネスモデルや事業戦略に照らし、自社の人事制度の現状と課題について活発な議論を交わしていました。
■タレントマネジメントの基本サイクルの解説とグローバル企業の事例
休憩を挟んで、講義の後半はタレントマネジメントについて解説が行われました。
前川氏は、効果的なタレントマネジメントの基本サイクルとして次の4ステップを紹介しました。
- ストラテジー:人材要件の定義
- アセスメント:人材の棚卸し
- デベロップメント:人材開発
- サクセッション:後継者計画
「このサイクルは、トップマネジメントだけでなく、中間管理職の育成にも同様に適用できます。組織の規模に関わらず、人材を計画的に育成するための基本的なフレームワークです」と前川氏は説明しました。
さらに、実際の企業事例として、日系グローバル製造業の経営人材の育成事例が紹介されました。
グループディスカッションでは、数値評価と育成のバランスを取る仕組みの重要性や、アセスメントの導入の難しさ、短期的な課題解決と長期的なビジョン構築力のバランスなどが議論されました。
■講義のゴールと実践的な復習

講座の締めくくりとして、前川氏は今後の人事部門に求められる視点について言及しました。
「人事制度とタレントマネジメントは密接に関連しています。自社の事業戦略に合わせて、どの位置付けの人事制度が最適かを見極め、その中でタレントをどう育成していくかを考えることが重要です」
変化の激しい時代において、人事制度とタレントマネジメントは企業の持続的成長を支える重要な基盤となります。本講座で学んだフレームワークや事例を参考に、各社の特性に合わせた最適な人事制度・タレントマネジメントを構築していくことが、これからの人事リーダーには求められるでしょう。
参加者は、このライブ講座での学びを踏まえ、学習プラットフォームCAREERSHIPにアップされているワークシートを用いて、「自社の経営人材育成(サクセッション・プランニング)」または「自社のタレントマネジメント」のいずれかのテーマで事後課題に取り組みます。
このように、実践的な学びを確実に身につけるため「自社に当てはめた実践的な復習」を毎回行うのが「HR LEADERS’ ACADEMY」の特徴です。
HR LEADERS’ ACADEMY事務局は、今後も人事分野の未来を担うリーダーの育成に向け、全力でバックアップして参ります。
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