「パッケージ型のeラーニング」とは、さまざまなテーマの教育コンテンツがすでにパッケージとしてまとめられている製品のことを指します。適切な順番で収録されているため、特別なカスタマイズをしなくてもそのまま導入できる点が特徴です。教材作成にかかる手間やコストを削減しつつ高品質なコンテンツで学習できるため、導入を検討している企業も多いでしょう。
実際にパッケージ型のeラーニングを選ぶ際は、「自社のニーズにマッチしたジャンルのコンテンツが用意されているか?」「コンテンツの更新や改善を定期的に行ってくれるか?」という点をチェックすることが大切です。
本記事では、パッケージ型のeラーニングの概要やメリット、選ぶ際のチェックポイント、オススメの10製品などを紹介します。
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AIで要約
- パッケージ型eラーニングは、教育コンテンツが事前にまとめられた製品で、手軽に導入できるのが特徴です。教材作成の手間やコストを削減し、質の高い教育をすぐに開始できます。
- テーマ別にコースが設計されたタイプと、定額で自由にコンテンツを視聴できるタイプがあります。階層別や専門スキル研修など、多様なニーズに対応可能です。
- 導入メリットは、専門知識不要で高品質な教材を利用できる点です。運用負担も軽減され、効率的な従業員教育が実現します。
- 選ぶ際は、ニーズに合うコンテンツやカスタマイズ性、定期的なコンテンツ更新があるかを確認しましょう。
eラーニングの「パッケージ型」とは?
「パッケージ型のeラーニング」とは、教育コンテンツがまとめてパッケージ化されているタイプの製品のことです。「新入社員向け」「業界別」「職種別」といったイメージで、さまざまなテーマをもとにコンテンツがまとめられています。そのまま従業員への教育に利用できるため、「初めてeラーニングを導入する」「教材を自社で作成するリソースを確保できない」といった企業でも利用しやすい点が特徴です。
なお、パッケージ型と対比されるコンテンツの提供形態としては「プラットフォーム型」が挙げられます。プラットフォーム型の場合、自社の要望に合わせて比較的自由にコンテンツをカスタマイズ可能です。
パッケージ型のeラーニングの種類
パッケージ型のeラーニングには、大きく以下の2種類があります。
- テーマに沿ってコースが設計されているタイプ
- 各テーマのコンテンツを定額で自由に利用できるタイプ
テーマに沿ってコースが設計されているタイプ
以下のようなイメージで、特定のテーマに沿ってコースが設計されているタイプです。
- 階層別(新入社員や管理職など)の研修
- マーケティング職向けの研修
- 技術職向けの研修
- 金融業界向けの研修
- 人事労務向けの研修
- AIに関する研修
- 情報セキュリティに関する研修
- コンプライアンスに関する研修
適切な順番で一通りカリキュラムが構築されているため、カスタマイズは不要で手軽に導入できます。カリキュラムの設計経験がない企業でも、手軽に高品質な研修を受けられるというのは魅力的です。
各テーマのコンテンツを定額で自由に利用できるタイプ
幅広いテーマに関するコンテンツを、定額で自由に視聴できるタイプです。上記のような階層別や業界別、職種別などを含めて、さまざまなテーマが収録されています。「興味のあるジャンル」「自分の目標に関わるコンテンツ」といった基準で受講生が自由に選べる点が特徴です。従業員の自律学習を促進するために、福利厚生の一環として提供している企業も多いでしょう。
製品によっては、情報セキュリティやDX・AIなど「特定のテーマに関する動画が視聴し放題」というケースもあります。
パッケージ型のeラーニングを導入するメリット
パッケージ型のeラーニングを導入するメリットは、主に以下の3つです。
- 教育コンテンツを作成する手間とコストを省きつつ高品質な教材を活用できる
- 専門的な知識がなくても教育を実施できる
- 管理者側の運用負担を軽減できる
教育コンテンツを作成する手間とコストを省きつつ高品質な教材を活用できる
パッケージ型であれば、作成済みのコンテンツを教育に利用できます。そのため、以下のような「コンテンツ作成に関わる作業」へリソースを投下する必要がほとんどありません。
- コンテンツに使える資料を社内から集める
- 受講生のスキルアップを実現できるカリキュラムを設計する
- 受講生のニーズをカリキュラムに反映させる
- 動画を撮影したりスライドを作成したりする
とくに、体系的な教育に関する知見がない企業がいきなりコンテンツを作成する場合、何から考えるべきかわからないかもしれません。そうした時間のロスを防ぎ、作成済みのコンテンツでスピーディーに教育できるのは魅力的です。
また、自社でeラーニングのコンテンツを作成する場合、必要に応じて「教材を監修する専門家」「機能を実装するコーダー」「デザイナー」といった人材への支払いコストが発生します。パッケージ型で構築済みのコンテンツを活用するのであれば、上記のようなコストは削減可能です。コンテンツは教育のプロが監修しているため、当然品質も高いでしょう。
このように、コストカットしつつプロが開発した高品質な教材を活用できるというのは、パッケージ型ならではの魅力です
専門的な知識がなくても教育を実施できる
教育コンテンツを作成する際は、「どんなニーズに対して・どのようなコンテンツが適切なのか?」を判断できる専門知識が求められます。また、コンテンツのテーマに関する深い理解も必要です。とくにプログラミングやAI、情報セキュリティといった専門性が高いジャンルの場合、専門家に監修してもらったり中身の正確性をチェックしたりする必要があるため、工数が膨らむでしょう。
パッケージ型のeラーニングであれば、各テーマの専門知識を持つプロが開発した教材を利用できます。そのため自社に知見がなくても、スピーディーに教材を選定して効果的な教育を手軽に実施可能です。
管理者側の運用負担を軽減できる
上記で解説したように、パッケージ型のeラーニングは「コンテンツ設計」「教材開発」といった運用上の負担を大きく軽減できます。収録済みのカリキュラムが自社の要望に完璧にマッチしていればそのまま提供できるため、カリキュラム構築にかかる時間を大幅に短縮し、さらに管理者の負担を減らせるでしょう。
また、eラーニングでは以下のように、より効率的に受講生への教育を実施するための機能も搭載されています。
- 学習履歴の管理機能
- アンケート機能
- 受講生の保有資格や現在のスキルなどを管理する機能
- メール配信機能
上記を活用することで、受講生の進捗状況や成績などを手軽に管理して運用の負担を減らしつつ、「テストの成績が低い受講生へフォローメールを配信する」「資格取得に役立つコンテンツを提案する」というイメージで、状況にマッチした最適なアプローチも実施可能です。
パッケージ型のeラーニングを活用しやすいテーマの例
パッケージ型のeラーニングを活用しやすいテーマとして、大きく以下3つが挙げられます。
- 階層別の社員研修
- 全社員向けの研修
- 専門スキルに関する研修
それぞれについて具体的な例をピックアップしたので、eラーニングを選ぶ際の参考にしてください。
階層別の社員研修
「階層別の社員研修」では、以下のように従業員の階層に合わせたコンテンツがまとめられています。
階層の一例 | テーマの一例 |
新入社員向け | ・MicrosoftOfficeの使い方 ・基礎的なビジネスマナー ・コミュニケーション ・プレゼンテーション |
若手社員向け | ・交渉力 ・セルフマネジメント ・経営戦略の基礎 ・ファイナンス力の基礎 |
管理職向け | ・労務管理 ・ファシリテーション ・プロジェクトマネジメント ・1on1ミーティング ・フィードバック ・キャリアデザイン |
経営幹部候補生向け | ・内部統制 ・DX ・デザイン思考 |
階層ごとで求められる知識やスキルは異なるため、自社の従業員のレベル感を考慮して、最適なパッケージを選ぶことが大切です。
全社員向けの研修
「全社員向けの研修」では、以下のように幅広い従業員が受けるべきコンテンツがまとめられています。
- 各種ハラスメントへの対応
- メンタルヘルス
- 情報セキュリティ
- 反社会的勢力への対策
- サステナビリティ
- ダイバーシティ
ハラスメントや情報セキュリティなど、企業の信頼性に関わる項目も多く含まれています。そのためeラーニングでの教育を通じて、全従業員へ「どのような行為がハラスメントに該当するのか?」「反社会的勢力とのトラブルを回避するには?」といった意識付けを浸透させることが大切です。
専門スキルに関する研修
以下のように専門性が高い知識・スキルについて、業界別や職種別といった区分でコンテンツを提供しています。
大枠のテーマ | テーマの一例 |
営業職 | ・セールスの基本 ・営業契約の基礎 ・ソリューション提案の基礎 ・ビジネス文書作成の基礎 |
エンジニア | ・クラウドやネットワークの基礎知識 ・工業数学の基礎 ・ITパスポートや基本情報技術者などの試験対策 ・AIやIoT |
人事 | 外国人採用の知識 |
店舗管理者 | ・店舗勤務者向けのOJTスキル ・スタッフおよび管理者の養成コンテンツ |
マーケター | デジタルマーケティングの基礎 |
製品によっては、特定の専門スキルに特化している場合もあります。自社で必要な専門スキルや実際の業務で必要なレベルなどを踏まえて、最適な研修を用意しているeラーニングを選びましょう。
パッケージ型のeラーニングを選ぶ際のチェックポイント
パッケージ型のeラーニングを選ぶ際は、以下のチェックポイントを意識しましょう。
- ニーズにマッチしたジャンルのコンテンツが用意されているか?
- ニーズに合わせて教材をカスタマイズできるか?
- 高品質なコンテンツを提供できる体制が整っているか?
- コンテンツの更新や改善を行ってくれるか?
- 柔軟な配信方法に対応しているか?
ニーズにマッチしたジャンルのコンテンツが用意されているか?
一言で「パッケージ型」といっても、用意されているコンテンツのジャンルは製品ごとで異なります。そのため、最初に「自社のニーズにマッチしたジャンルのコンテンツが収録されているか?」を確認しましょう。具体的なニーズとしては、例えば以下が挙げられます。
- 従業員の階層別に研修したい
- エンジニアのスキルアップにつながるコンテンツを提供したい
- 社内のDX化を促進できるコンテンツを導入したい
- 営業担当者の成約率向上につながるスキルを学習させたい
ニーズに合わせて教材をカスタマイズできるか?
パッケージ型のeラーニングは、完成品のパッケージを利用することが一般的です。既存のコンテンツをそのまま使うだけでも、高品質な教育を実施できます。
しかし、より自社の要望にフィットした教材を活用できるよう、オプションとしてカスタマイズ性も確認しておきましょう。パッケージ化されたコンテンツをベースにしつつ柔軟なカスタマイズに対応できると、使い勝手の幅が広がります。
自社の要望の例としては、以下が挙げられます。
- 専門的な部分の説明をもう少し深掘りしたい
- 自社独自の事例を組み込みたい
- 特定のジャンルの教育で社内の資料を使いたい
- キャラクターやアニメーションを使って受講生に親しみを持たせたい
上記のようなケースに対応できるよう、「自社のニーズに合わせてどこまで教材をカスタマイズできるか?」という点もチェックしましょう。
高品質なコンテンツを提供できる体制が整っているか?
パッケージ型では基本的に、システム提供会社が作成したコンテンツをそのまま導入します。そのため「高品質な教材を作成するための体制が整っているか?」を確認しましょう。
例えば、以下のような体制でコンテンツの品質を担保しているeラーニングであれば、安心して導入できます。
- 企画や原稿作成、デザインなどのプロで構成された専門ユニットが各工程を担当する
- 社内教育に精通したプロが専門家を指揮する
- 品質検査の専門ユニットが品質管理を行う
コンテンツの更新や改善を行ってくれるか?
「パッケージを納品して終わり」というeラーニングの場合、教材の情報がアップデートされないため、一昔前の知識やスキルを身に付けてしまうことになりかねません。とくにDXやAIといった「トレンドの変化が早いテーマ」や、法律などの「定期的に改正が行われるテーマ」については、情報のアップデートがないというのは受講生の学びの品質に大きく影響を与えます。そのため、情報や法律などの更新に伴い、納品後も改善してくれる製品を選びましょう。
また、情報更新だけでなく、「説明をブラッシュアップするため講義動画を撮影し直す」「より最適な順番にカリキュラムを組み替える」というイメージで定期的に改善してくれる製品を選ぶと、さらに教育の質を高められます。
柔軟な配信方法に対応しているか?
高品質な動画であれば、単純に視聴するだけでも十分学びを得られるでしょう。しかし漠然と動画を流すだけでなく、受講生のモチベーションアップを目的として、さまざまな方法で柔軟に配信できるeラーニングであれば、より教育の質を高められます。
例えば以下のようなイメージです。
- 適宜表示されるコマンドを選択しながらゲーム感覚でシナリオを進められる
- ストーリー形式のアニメーション動画で学習できる
- クイズを織り交ぜながら学習を進められる
- マンガ形式で学習できる
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パッケージ型eラーニングのオススメ10選!
それでは、パッケージ型のeラーニングでオススメの10製品を紹介します。最初に一覧表で以下の項目についてまとめているため、比較する際の参考にしてください。
- 対応デバイス
- 想定利用人数
- 教材の詳細
- 搭載している機能
- 教材作成の対応範囲
- サポート体制
- 参考価格(税抜or税込or税表記なし)
- 無料トライアル
CAREERSHIP GROWTH
対応デバイス | PC、タブレット、スマートフォン | |||
利用可能人数 | 60~1,000人(1,000人以上は別プランあり) | |||
価格 | 要問合せ | |||
機能 | eラーニング受講管理 | 〇 | リマインドメール送信 | 〇 |
教材の進捗管理 | 〇 | テスト・アンケート 実施・集計 | 〇 | |
学習コース作成 | 〇 | 集合研修管理 | 〇 | |
人材データ管理 | 〇 | |||
教材 | コンテンツ数 | 300タイトル 1,000本以上 | 教材テーマ | 新入社員研修 階層別研修 Microsoft Office コンプライアンス ハラスメント対策 情報セキュリティなど |
SCORM対応 | 〇 | |||
教材作成機能 | 動画取り込み | mp4、mov | PowerPoint取り込み | 〇 |
PDF取り込み | 〇 | |||
その他 | 無料トライアル | 〇 | サポート | 〇 |
CAREERSHIP GROWTHは、eラーニングのコンテンツだけでなく、研修に必要なシステムもワンストップで提供しているパッケージ型の製品です。収録コンテンツ数は1,000本以上。全社教育で使えるハラスメント対策や情報セキュリティ、若手社員向けの論理的思考力、管理職向けのプロジェクトマネジメントなど、ターゲットごとに幅広い講義がパッケージ化されています。
研修管理機能では、対面も含めた研修計画の登録や案内、受講生へのリマインドなどを一元管理できます。「アウトプットの機会を作るために集合研修を組み合わせたい」といったニーズに合わせて、手間をかけず柔軟に管理できるというのは魅力的です。
キャリアカルテ機能では、全受講生の学習履歴や保有資格などを管理。スキルレベルや学習の進捗を可視化することで、「進捗が遅れている受講生へ動画視聴を促すメールを配信する」「保有資格の知識を強化できるコンテンツをオススメする」といったイメージで受講生に合わせたフォローを提供できるため、学習へのモチベーションを高められるでしょう。
AirCourse
対応デバイス | PC、タブレット、スマートフォン | |||
利用可能人数 | 1ID〜 | |||
価格 | 月額200円(税抜)/ID初期費用無料 ※年間契約1,000〜2,999ID、年額一括払いの場合 | |||
機能 | eラーニング受講管理 | ◯ | リマインドメール送信 | ◯ |
教材の進捗管理 | ◯ | テスト・アンケート 実施・集計 | ◯ | |
学習コース作成 | ◯ | 集合研修管理 | ◯ | |
人材データ管理 | - | |||
教材 | コンテンツ数 | 1,000コース、6,000本以上 | 教材テーマ | ビジネススキル マネジメントスキル ITスキル コンプライアンスなど |
SCORM対応 | ◯ | |||
教材作成機能 | 動画取り込み | mp4、movなど | PowerPoint取り込み | ◯ |
PDF取り込み | ◯ | |||
その他 | 無料トライアル | ◯ | サポート | ◯ |
AirCourseは、「標準学習パス」という形でコンテンツをテーマごとにまとめているパッケージ型の製品です。ITスキルやコンプライアンス、ハラスメントといった普遍的なニーズがあるテーマはもちろん、階層別(新入社員向けや管理職向けなど)でのコンテンツもまとめられています。
学習に最適な順番でコンテンツが収録されているため、管理者は受講生へ割り振る際の工数を削減可能。受講生も「どんな順序で勉強すればよいのか?」と迷う心配がありません。
また、受講後の確認テストやアンケートなどを組み合わせたオリジナルコースも簡単に作成可能。動画やPDFファイルなどをドラッグ&ドロップしてアップロードするだけで、手軽にコンテンツとして組み込めます。
KnowledgeC@fe
対応デバイス | PC、タブレット、スマートフォン | |||
利用可能人数 | 無制限 | |||
価格 | 初期費用:176,000円(税込) 年額料金:33,000円(税込)/100ID(KnowledgeC@feプランの場合) | |||
機能 | eラーニング受講管理 | 〇 | リマインドメール送信 | ― |
教材の進捗管理 | 〇 | テスト・アンケート 実施・集計 | 要確認 | |
学習コース作成 | ― | 集合研修管理 | ― | |
人材データ管理 | ― | |||
教材 | コンテンツ数 | 2,700以上(集合研修やライブ研修も含む) | 教材テーマ | DX、アサーティブコミュニケーション、情報セキュリティ、システム開発、リモートワークマナーなど |
SCORM対応 | 〇 | |||
教材作成機能 | 動画取り込み | 要確認 | PowerPoint取り込み | 要確認 |
PDF取り込み | 要確認 | |||
その他 | 無料トライアル | 〇 | サポート | 〇 |
KnowledgeC@feは、eラーニングや集合研修、ライブ研修といった人材育成用のコンテンツを幅広く提供しているパッケージ型の製品です。人材育成企業としての研修運営実績を活かし、「効率よく研修を運営したい」「自社独自の教材を外部向けコンテンツとして販売したい」といったさまざまなニーズに応えられる体制を整備しています。
オプションの「組織・ひと 名鑑」という機能を活用すれば、「従業員の知識やスキル」「組織のビジョンやミッション」など、業務では可視化しにくいプロフィール情報を公開可能。プロフィールをもとにコミュニケーションが活性化し、「特定のスキルを持つメンバーが他の従業員へレクチャーする」といったアクションが起これば、より業務の品質が向上するでしょう。
Schoo for Business
対応デバイス | PC、タブレット、スマートフォン | |||
利用可能人数 | 20ID〜 | |||
価格 | 初期費用110,000円(税抜)月額費用1,650円(税抜)/ID ※契約数20ID以上、以降ボリュームディスカウント | |||
機能 | eラーニング受講管理 | ◯ | リマインドメール送信 | ◯ |
教材の進捗管理 | ◯ | テスト・アンケート 実施・集計 | ◯ | |
学習コース作成 | ◯ | 集合研修管理 | - | |
人材データ管理 | - | |||
教材 | コンテンツ数 | 9,000本以上 | 教材テーマ | ビジネススキル 政治・経済・金融・デザイン プログラミング DX、AI 哲学など |
SCORM対応 | ◯ | |||
教材作成機能 | 動画取り込み | ◯ | PowerPoint取り込み | - |
PDF取り込み | ◯ | |||
その他 | 無料トライアル | ◯ | サポート | ◯ |
Schoo for Businessは、国内最大級となる9,000本以上の動画を収録したパッケージ型の製品です。毎月50本ペースで更新されており、DXやAIといった情報の変化が早いテーマについても常に最新の情報を学べます。
受講生のDXスキルを測定できる「スキルアセスメント機能」も充実。コンテンツの受講結果をもとに、ジャンルごとで強みや課題を一目でチェックできます。診断結果に合わせたコンテンツも自動でレコメンドしてくれるため、受講生の学習意欲を引き上げられるでしょう。
講義動画では、講師や他の受講生とコメントでコミュニケーションが取れます。他人とディスカッションすることで、新しい学びを得たり知識への理解を深めたりできるでしょう。
BISCUE®LS(ラーニング・スポット)
対応デバイス | PC、タブレット、スマートフォン | |||
利用可能人数 | 1〜3,000名 | |||
価格 | 年額料金:420,000円(税抜)/1〜100名(100コース型の場合) | |||
機能 | eラーニング受講管理 | 〇 | リマインドメール送信 | 要確認 |
教材の進捗管理 | ― | テスト・アンケート 実施・集計 | ― | |
学習コース作成 | 〇 | 集合研修管理 | ― | |
人材データ管理 | ― | |||
教材 | コンテンツ数 | 3,000コース以上 | 教材テーマ | 会社経営、ISO、在庫管理、PCスキル、企画開発、人材開発、CS・クレーム処理、簿記など |
SCORM対応 | 〇 | |||
教材作成機能 | 動画取り込み | 〇 | PowerPoint取り込み | 要確認 |
PDF取り込み | 要確認 | |||
その他 | 無料トライアル | 〇 | サポート | 〇 |
BISCUE®LSは、グローバル展開する企業で使いやすいパッケージ型の製品です。コースの中には「海外提携先との交渉に向けた営業教育」「海外拠点のナショナル・スタッフ教育」など、グローバル展開を見据えた教材が満載。英語や中国語、スペイン語など合計11言語で提供しているため、世界中の支社にいる従業員も受講できるでしょう。コース作成管理システムを活用すれば、オリジナルコースを無料で簡単に作成できます。
オプションサービスでは、「コンピテンシーマップによる組織ごとのコンピテンシー管理」「企業の風土作りに向けたLearning Organizationの構築支援」など、組織作りの根本に関わるサポートも受けられます。
Udemy Business
対応デバイス | PC、タブレット、スマートフォン | |||
利用可能人数 | 5人〜 | |||
価格 | チームプラン(5〜20人): 1IDにつき年間41,800円(税込) ※21人以上はID数に応じて見積り | |||
機能 | eラーニング受講管理 | ◯ | リマインドメール送信 | ◯ |
教材の進捗管理 | ◯ | テスト・アンケート 実施・集計 | ◯ | |
学習コース作成 | ◯ | 集合研修管理 | - | |
人材データ管理 | - | |||
教材 | コンテンツ数 | 16,000本以上 | 教材テーマ | AI・機械学習 データサイエンス、開発 財務・会計 語学学習 デザイン・創造力など |
SCORM対応 | - | |||
教材作成機能 | 動画取り込み | ◯ | PowerPoint取り込み | - |
PDF取り込み | ◯ | |||
その他 | 無料トライアル | ◯ | サポート | ◯ |
Udemy Businessは、現役エンジニアや大学講師といった、最前線で活躍中のビジネスパーソンが提供するコンテンツを視聴できるパッケージ型の製品です。受講者からのレビューをもとに、厳選されたコンテンツのみが収録されています。新入社員研修やDX研修などで利用できる「おすすめ講座セット」も用意しているため、幅広いシーンにおいて作成済みコンテンツを活用し、スムーズに教育を実施できるでしょう。
学習進捗管理機能を活用すれば、組織内における学習時間やアクティブユーザーの割合、講座ごとの受講状況などを簡単にチェック可能。進捗に合わせて「受講を促す通知を送信する」など、適切なフォローまでつなげられます。
etudes
対応デバイス | PC、タブレット、スマートフォン | |||
利用可能人数 | 少人数〜数万人規模 | |||
価格 | 初期費用:0円 月額料金:50,000円(税抜)〜(ボリュームディスカウントあり) | |||
機能 | eラーニング受講管理 | 〇 | リマインドメール送信 | 要確認 |
教材の進捗管理 | 〇 | テスト・アンケート 実施・集計 | 〇 | |
学習コース作成 | ― | 集合研修管理 | ― | |
人材データ管理 | 〇 | |||
教材 | コンテンツ数 | 要問い合わせ | 教材テーマ | ビジネススキル、 OJT、階層別、 アカウンティング、 関係性構築・チームワーク、 思考力・コンセプチュアルスキルなど |
SCORM対応 | 〇 | |||
教材作成機能 | 動画取り込み | mp4、mov | PowerPoint取り込み | 〇 |
PDF取り込み | ― | |||
その他 | 無料トライアル | 〇 | サポート | 〇 |
etudesは、独自の階層別スキルマップに基づいてコンテンツがまとめられているパッケージ型の製品です。「ジブン(役割認識)・コト(業務遂行力)・ヒト(対人影響力)」という3軸で体系化されており、リーダーシップや目標設定、チームワークなど、各軸にマッチしたコンテンツが収録されています。
動画視聴後はワークや演習に取り組めるようになっており、アウトプットの部分まで考慮されて設計されている点が特徴です。
コース簡易診断を活用すれば、簡単な質問に答えるだけで受講生の課題に応じたコースを提案してくれるため、学習意欲を削がず効率的な教育を実施できるでしょう。
STUDIO Powered by Leaf
対応デバイス | PC、タブレット、スマートフォン | |||
利用可能人数 | 50名〜 | |||
価格 | 初期費用:100,000円(税抜)(6ヶ月〜1年未満の場合) 月額料金:500円/(税抜)ID(1,001ID以上は要問い合わせ) | |||
機能 | eラーニング受講管理 | 〇 | リマインドメール送信 | 〇 |
教材の進捗管理 | 〇 | テスト・アンケート 実施・集計 | 〇 | |
学習コース作成 | 〇 | 集合研修管理 | ― | |
人材データ管理 | ― | |||
教材 | コンテンツ数 | 全400動画 | 教材テーマ | サプライチェーンリスクマネジメント、情報セキュリティ、電子帳簿保存法、ハラスメント、ヘルスケアなど |
SCORM対応 | 〇 | |||
教材作成機能 | 動画取り込み | 〇 | PowerPoint取り込み | 〇 |
PDF取り込み | 〇 | |||
その他 | 無料トライアル | 〇 | サポート | 〇 |
STUDIO Powered by Leafは、大きく「コンセプチュアルスキル・ヒューマンスキル・テクニカルスキル」という3つのテーマに関するコンテンツが充実しているパッケージ型の製品です。情報セキュリティや論理的思考力といった普遍的なニーズのあるテーマはもちろん、「病院における接遇のポイント」「窓口対応における英会話」など、ビジネスの細かいシーンを踏まえた知識にも対応しています。
既存の動画にコンテンツを載せる際、追加料金は発生しません。データ格納容量も無制限であるため、ニーズに合わせてどんどんコンテンツを改良したい企業にもオススメです。
オープンセミナー機能を活用すると、利用者IDの発行タイミングを「ユーザーによる初回ログイン時」に指定できます。名簿がなくてもシステムを利用できるようになるため、例えば「研修一覧を公開して受講生が好きな研修に申し込めるようにする」といったオープンセミナーを手軽に実施できるでしょう。
Track
対応デバイス | PC、タブレット、スマートフォン | |||
利用可能人数 | 要確認 | |||
価格 | 要確認 | |||
機能 | eラーニング受講管理 | 〇 | リマインドメール送信 | |
教材の進捗管理 | 〇 | テスト・アンケート 実施・集計 | ||
学習コース作成 | 集合研修管理 | |||
人材データ管理 | ||||
教材 | コンテンツ数 | 1000以上 | 教材テーマ | DX系に特化 |
SCORM対応 | ||||
教材作成機能 | 動画取り込み | PowerPoint取り込み | ||
PDF取り込み | ||||
その他 | 無料トライアル | 〇 | サポート | 〇 |
Trackは、DXスキルの習得に特化したパッケージ型の製品です。デジタルスキル標準および国家試験で求められる内容に準拠した教材を収録。データ分析やセキュリティマネジメント、AIネイティブ開発、プロジェクトマネジメントなど、DX人材に必要な専門知識を網羅しています。
オーダーメイド研修やオープン型研修など、幅広いスタイルの研修にも対応。ITやプログラミング領域に強い教授や著名人が、教材開発および監修を行っています。
動画では「動画で理解→穴埋め・部分実装演習→完全実装演習」というサイクルで学習できるため、アウトプットを含めて効率的にスキルを身に付けられるでしょう。
ネットラーニング
対応デバイス | PC、タブレット、スマートフォン | |||
利用可能人数 | 要確認(300名以下の企業限定のサービスあり) | |||
価格 | 月額料金:7,000円〜 | |||
機能 | eラーニング受講管理 | 〇 | リマインドメール送信 | |
教材の進捗管理 | テスト・アンケート 実施・集計 | 〇 | ||
学習コース作成 | 集合研修管理 | |||
人材データ管理 | オープンバッジ機能 | |||
教材 | コンテンツ数 | 250コース以上(eラーニングコースの場合) | 教材テーマ | |
SCORM対応 | 〇 | |||
教材作成機能 | 動画取り込み | 〇 | PowerPoint取り込み | 〇 |
PDF取り込み | 〇 | |||
その他 | 無料トライアル | 〇 | サポート | 〇 |
ネットラーニングは、幅広いラーニング機能を搭載しているプラットフォームです。パッケージ型のeラーニングコースをはじめとして、「eラーニング用の動画コンテンツ制作」や、受講生のスキルや強みを可視化できる「オープンバッジ」、人材育成計画にマッチした講師を派遣する「講師派遣型ソリューション」など、種類は多岐にわたります。
全機能のトータルコンテンツ数は400を超えます。自社のPowerPoint資料や動画などのファイルを活用したコンテンツの内製も実施できるため、教育できる範囲はさらに広がるでしょう。
導入後も受講生の意見を活かしてコンテンツを改善し続けることが大切
パッケージ型のeラーニングは、作成済みのコンテンツをそのまま研修の教材として利用できます。そのため、「コンテンツ作成にリソースを割けない」「本格的な教育の実施が初めてなのでコンテンツの設計方法がイメージできない」といった企業にとっては、手軽に導入できる部分が魅力でしょう。
だからといって、惰性で同じコンテンツを使い続けることは避けなければなりません。定期的にコンテンツの質を見直し、「受講生が飽きる」「情報がアップデートされず古い情報を身に付けてしまう」といった教育効果を低下させるリスクを回避しましょう。そのため、受講生の意見も参考にしながら、ベンダーが提供するコンテンツの更新頻度や質を確認しつつ、定期的にコンテンツをブラッシュアップし続けることが大切です。
自社に最適なeラーニングシステムを探すなら ⇒ 「企業向けeラーニングシステム比較eBook」を無料で読む
まとめ
「パッケージ型のeラーニング」とは、教育コンテンツがまとめられているタイプの製品を指します。幅広いテーマをもとにコンテンツがパッケージ化されており、最適な順番で収録されているため、カスタマイズ不要でそのまま導入できる点が魅力です。「初めてeラーニングを導入する」「教材を自社で作成するリソースを確保できない」という企業でも利用しやすいでしょう。また、教育コンテンツを作成する手間が省けるだけでなく、「コストカットしつつ質が高い教育を提供できる」「管理者側の運用負担を軽減できる」という点もメリットです。
主に「階層別の社員研修」「全社員向けの研修」「専門スキルに関する研修」という3パターンでパッケージ化されるケースが多いため、自社で導入したいコンテンツに合わせて最適な製品がないか、ぜひチェックしてみるとよいでしょう。
製品を選ぶ際は「ニーズに合わせて教材をカスタマイズできるか?」「高品質なコンテンツを提供できる体制が整っている製品か?」という点を踏まえると、より自社にマッチしたeラーニングを導入できます。
本記事で紹介した10製品の概要も参考にしながら、ぜひ最も高い学習効果を発揮できるパッケージ型のeラーニングを見つけてください。