東京商工会議所は、女性活躍推進法成立から10年が経過したことを踏まえ、「企業の女性活躍推進の取り組み状況に関するアンケート」を実施し集計結果を公表しました。
本調査では、人材の採用・定着や女性活躍における課題などが明らかになりました。
女性比率が高い企業ほど「課題」を感じない傾向
女性の活躍・キャリアアップ支援に関する課題について、全体の72.7%が何らかの課題を抱えている結果となりました。上位となった課題は「本人が現状以上の活躍を望まない(25.1%)」、「育成のための仕組みやノウハウが不足している(研修等)(15.2%)」、「管理職の指導力が不足(10.2%)」などです。
一方で、「課題は感じていない」と回答した企業の割合を属性別に見ると、女性比率が50%以上の企業では33.5%、女性比率が50%未満の企業では24.4%となっており 、女性比率が高い企業ほど課題を感じていない傾向にあることが示されました。
職場の意識改革とキャリア形成の具体的事例
女性社員の活躍推進に向け、以下のような、企業が実践すべき具体的な取り組み例が紹介されています。
【職場の意識改革】
定期的な従業員意識調査(職場風土・ハラスメント関連)の実施 、マタハラ・パワハラ防止に関する職場研修の実施、など。
【育成・キャリアアップ】
本人のキャリアについて上司と話し合い中長期の視点に立った育成計画を作成している 、メンター制度の導入、昇進・昇格のスピードや機会は性別に関わらず同程度である、など。
採用・定着には「雰囲気」と「働き方」の両輪をアピール
人材の採用・定着に向けて特にアピールしていることとして、「社風、職場の雰囲気の良さ、コミュニケーションの活発さ(15.5%)」や「働き方改革、ワーク・ライフ・バランス(年休取得状況、時間外労働の状況など)の推進(13.4%)」「賃上げなど処遇の改善(初任給、賞与、手当などの引き上げを含む)(12.3%)」が上位に挙がっています。
特に女性比率が高い企業では、「仕事内容・責任の範囲の明確化」や「多様な働き方が選択可能」、「出産・育児・介護等との両立支援が充実している」といった項目をアピールする傾向が強く、これらが人材確保に寄与している状況がうかがえます。
一方で、企業側が新卒採用者に求める能力としては、「主体性(23.9%)」や「実行力(14.6%)」が重視されています。
中長期的な視点での育成計画と伴走支援の重要性
今回の調査結果では、女性の活躍・キャリアアップ支援に関する課題として「育成ノウハウの不足」や「管理職の指導力が不足」の回答が多く挙がりました。
場当たり的ではない「中長期の視点に立った育成計画」の作成や、「メンター制度の導入」など先輩社員が個別支援を行う仕組みを構築することが 、女性社員の着実なキャリアアップと定着に向けた鍵と言えそうです。
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東京商工会議所,「企業の女性活躍推進の取り組み状況に関するアンケート」をとりまとめました
https://www.tokyo-cci.or.jp/page.jsp?id=1208209
