育休後のキャリア格差、男女で異なる支援が鍵(内閣府調査)

内閣府男女共同参画局は、育児期にある男女のキャリア形成と育児の両立を阻害する要因を分析した「仕事と生活の調和推進のための調査研究」報告書を発表しました。 

調査からは、育児休業後のキャリア展望において男女間に大きな差がある実態や、両立支援として男女がそれぞれ異なるサポートを求めている現状が明らかになりました。

 

育休後のキャリア意識、男女差が浮き彫りに

調査によると、育児休業後のキャリアについて、35歳以上の女性の約半数が「当初描いていたキャリアプランよりもキャリアをセーブすることになった・なりそう」と回答したのに対し、男性の約8割は「ほぼプランどおり」または「キャリアアップできた・できそう」と回答しており、男女間で大きな意識の差が見られます。

キャリアプランを変更せずに仕事と育児を両立するために必要なサポートとして、全体では「柔軟な勤務制度・制度の利用のしやすさ」が最も多く挙げられました。 

特に女性はこの項目を最も重視していますが、男性は「仕事と育児の両立に関して、相談できる体制があること」を最も求めており、ニーズの違いがうかがえます。

 

育休後の活躍を左右する、休業前の「キャリアプラン」と「挑戦的な業務経験」

また、育休取得前に将来のキャリアプランを立てている人は、そうでない人に比べて復帰後の仕事へのモチベーション生活全体への満足度が高い傾向にあります。 

さらに、育休前に難易度の高い業務を経験した人は、復帰後にキャリアをセーブする割合が低く、モチベーションも高いことが示されました。 しかし、女性は男性に比べてこうした業務経験を持つ割合が低いということも指摘されています。

 

調査結果から見る、企業に求められる両立支援

本調査は、画一的ではない両立支援の重要性を示唆しています。特に女性には、育休取得前からキャリアプランを支援し、挑戦的な業務経験を積ませることが復帰後の活躍と定着につながります 。

男女問わず柔軟な勤務制度利用しやすい風土の醸成も不可欠で、管理職には部下を理解し応援する姿勢が求められます 。男性には復帰後に両立の悩みを相談できる体制の整備が、キャリア継続に有効です 。

 

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資料の詳細は、以下をご覧ください。
内閣府男女共同参画局, 「仕事と生活の調和」推進サイト,「仕事と生活の調和推進のための調査研究 ~キャリア形成と育児等の両立を阻害する要因に関する調査~(令和7年8月)」
https://wwwa.cao.go.jp/wlb/research.html

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