ライトワークスのある社員の一日

東アジア事業開発チーム

東アジア事業開発チーム 来宜信息科技(上海)有限公司 副総経理 N.G

2015年入社

こんにちは、ライトワークス 採用広報です。
ライトワークスで働く社員の一日にスポットライトを当てて、そこから見えてくる、その職種のミッションや仕事のやりがいについて探っていきたいと思います。
今回は、上海在住の東アジア事業開発セクションマネージャー・Gさんの1日に密着しました!

ある日のスケジュール

9:30
業務開始・スケジュール確認
10:00
スタッフ面談(30分×2)
11:00
訪問準備
12:00
お昼休憩・移動
13:00
クライアント訪問(対面1時間)
15:00
財務諸表チェック・事務処理
16:30
スタッフと顧客対応方針すり合わせ(60分)
17:30
日本にいる東アジア事業開発チームメンバーとの定例MTG(30分オンライン)
18:00
クライアント連絡
18:30
退勤

滞在5年目となり、始めは戸惑った異国でのコミュニケーションも円滑に取れるようになってきたという。

東アジア事業開発チームは、名前の通りライトワークスの製品を中国・ベトナム・マレーシアなどの東アジアエリアに広めるミッションを持っています!今回は、ライトワークス中国支社「来宜信息科技(上海)有限公司」の副社長(副総経理)も兼任する東アジア事業開発セクションマネージャー・Gさんにインタビューしました!

1週間の業務の内訳

東アジアエリアに製品を広めるというワールドワイドなミッションを背負っている東アジア事業開発チームですが、Gさんはセクションマネージャーとしてどのようなことを行っているのですか?

事業戦略の策定から営業活動、メンバーの採用・マネジメント、財務・会計まで、東アジアで事業を広げるべく、組織運営全般に携わっています。

赴任して5年目になりますが、手探りだった立ち上げ期を経て、ようやく事業の輪郭が少しずつ見えてきたかなという感覚です。現在は、中国のクライアントが一番多く、べトナムやマレーシア、直近だとシンガポールのクライアントも獲得し、徐々に商圏を拡大しています。

どういった経緯で東アジア事業開発チームが発足したのですか?

当社の製品は「CAREERSHIP®」というLMS(オンラインでカリキュラムを受講できるシステム)とeラーニングコンテンツがメインで、特に「CAREERSHIP®」は上場企業売り上げTOP100のうち、47%*に導入されているシステムです。
*2021年4月現在、グループ会社を含む、当社調べ

クライアントは名だたる大企業ばかりなので、海外拠点を持っていることが当たり前となっています。日系企業が世界で最も進出している国は中国です。現地人材の教育ニーズがあり、国土が広いため、オンライン展開が求められていることも分かりました。

2012年頃から、私たちは、中国に進出している一部のお客様にサービス提供はしていたのですが、上記の理由により2016年頃より本格的に展開を検討しはじめました。

中国は、一般的に、他国に比べ法人設立のハードルが高いと言われています。その環境下で法人を設立するために、中国での営業地盤づくりを推し進めてくださっていた齊藤さん(現・執行役員ビジネス開発本部長)や中国事業の立ち上げを初期から担っていた楊さん(現・コンテンツ制作部長)と一緒に当時のネットワークをフル活用しました。

そしてついに、2018年3月に、日系企業の中国法人向けに人材教育支援を行う「来宜信息科技(上海)有限公司」を立ち上げました。開拓を行う中で、中国のみならず東アジア全域に市場獲得のチャンスが十分あると判断し、2019年9月にライトワークスの東アジア事業開発チームが発足しました。

当社の場合も同様ですが、日本企業の現地法人といっても、従業員は現地の方がほとんどです。文化的バックグランドが異なるため、日本人向けの商材をそのまま中国語にしても教育効果はあまり見込めません。文化や慣習・考え方を加味したうえで、クライアントが求める教育効果を獲得できるような教材を開発し、教育プログラムを徐々に作っていっています。

文化の違いを踏まえた教材開発まで行っているのですね!他に、中国で事業を拡大するために、どのような取り組みを行っていますか?

ライトワークスのやり方をうまく取り入れながらも、ターゲット規模やニーズに見合ったオリジナル施策に多数取り組んでいます。クライアントの日本本社は数千・数万人規模の従業員数でも、中国支社はその数分の一、数十分の一ということがほとんどです。

規模が変わると戦略も変わってきます。日本の大企業では人事部門も分業化され、業務別に担当者が分かれていることが多いですが、中国は現地法人の社長が自ら教育を見ているケースも多く、日本では相対することができない役職の方とお話できるのが特徴です。そんななかで、勝率を左右するのは距離感。問題が起きた際にぱっと思い浮かべてもらえる存在になれるかどうかが鍵になります。また、現場の細かい課題やニーズを反映した対応が求められますし、どの企業も日本に比べると少ない人員で事業を運営していますので、相談いただく内容も多岐にわたります。

具体的には、「現地に合った教育制度が欲しい」という声に応えて、教育や人事制度、給与制度構築などのコンサルティング業務を行ったり、「集合研修をして欲しい」という依頼が多くあったことから、研修会社や講師と連携し、ブレンディッドラーニング*のサービス開発・提供を行うなどしています。
*知識習得やテストなどを「eラーニング」で行い、ディスカッションや実地訓練などは「集合研修」で行うという、複数の学習方法を併用する研修スタイルのこと

この4年で、売上およびノウハウも蓄積されてきたので、今後は本丸である現地の中国企業の開拓にも力を入れていく予定です。日本法人の場合はトップが日本人でメンバーが現地の方ということが多いのですが、中国企業には当然、日本人はいません。そのため、中国語ネイティブで提案や交渉ができる、当社の中国人スタッフの育成が非常に重要になってきます。

日本本社から指示を受けるのではなく、現地のニーズを柔軟に反映して事業を作っていくのは、とてもやりがいがあり面白そうですね。現地スタッフは、どのように育成されているのですか?

入社するメンバーは社会人経験が比較的浅く、若い方が多いです。それでいて提案難易度の高いサービスを扱いますので、基本的なビジネスマナーから商談の進め方まで、じっくりと教えていきます。私自身、文化の違いから来る認識の相違に戸惑うこともありました。中国にお邪魔している立場という意識を常に持って、はじめは感覚の溝を埋めていくところからスタートしました。

中国は、「内と外」という考え方が強く、「面子」を非常に大切にします。そのため、自分の仕事は自分で完結するという責任感が強く、相談や上司の判断が必要な場面でも、1人で抱え込んで物事を進めてしまう傾向があります。

「信頼関係を築いて仕事をスムーズに進められるようにするために、まずは報連相を徹底する必要があるんだよ」と根気よく伝えた結果、少しずつ相談をしてくれることが増えていき、だいぶ円滑にコミュニケーションが取れるようになってきたと思っています。

些細なことですが、例えば、立ち上げ当初からの習慣として、カレンダーツールにメンバーの誕生日をメモし、誕生日当日にチャットツール内で率先して「おめでとう!」と投稿するなどしています。はじめは、日本人との壁を極力感じさせず、気軽に連絡や相談ができる状態を作ることが目的でした。次第に、メンバーが率先してメッセージを送ったり、たわいもない情報をシェアしたりする場面が増えていき、チーム内のコミュニケーションの活性化にもつながりました。

Profile

Profile

新卒で4年間、証券会社のリテール営業に従事。1年間のカナダ語学留学を経て、これからのミライを支えるIT×教育事業を展開しているライトワークスに関心を持ち2015年に入社。マーケティング、法人営業を経て、29歳で中国子会社の立ち上げに参画し、現職。
お気に入りの中華料理は莴笋(wōsǔn)の炒め物(日本では「ステムレタス」と呼ばれる)。