オンライン研修(WEB研修)とは メリット・デメリットや導入ポイントを再確認

オンライン研修(WEB研修)とは メリット・デメリットや導入ポイントを再確認

「うちも研修のオンライン化を進めたいが、うまくできるだろうか」

2020年の新型コロナウイルス感染拡大以降、企業では研修のオンライン化が進んでいます。すでにeラーニングを活用していた企業では、範囲を拡大して対応したところもあるでしょう。一方で、ハードルが多かったのは集合研修のオンライン化です。

当社が独自に行った調査[1]によると、「複数の社員が集まって社員研修を行うことに抵抗を感じるか」という質問に対し、2020年10月時点で「強く抵抗を感じる」と回答した人は全体の15.9%、「やや抵抗を感じる」と回答した人は49.3%で、実地型の集合研修に抵抗感があるとの意見が65%に上りました。

 

図)「今、複数の社員が集まって研修を行うことに抵抗を感じるか」という質問への回答

 

 

また、「今後学習したいと思う研修」という質問(複数回答可)については、「任意の時間にWeb上で学習するオンライン学習」(つまりeラーニング)39.9%を占めて一位でした。第二位は「Web上で決まった時間に講義や講演を聞くオンライン学習(ライブ配信)」で29.7%、第三位は「実際に集まって講義や講演を聞く集合研修」で22.5%となりました。


図)「あなたが今後学習したいと思う研修はどのようなものか」という質問への回答

 

これらの結果から分かることは、2020年8月の第二派が終わった時点でも、ビジネスパーソンの多くは実地で行われる集合研修にリスクを感じており、オンライン化を望んでいるということです。

企業の人材育成はミライへの投資です。ウィズコロナの時代でも、停滞することのないよう、企業はより柔軟な体制を築いていく必要があります。その中で、必要に応じて集合研修をオンラインに切り替えられるインフラと知見を確保しておくことは、大きな強みになると言えるでしょう。

そこで本稿では、オンライン研修(オンラインで行われる集合研修)について、その定義やメリット、デメリットを改めて整理します。さらに、オンライン研修を導入する際のポイントを解説します。

ぜひオンライン研修の導入検討の参考にしてください。

 

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・オンライン研修前後にテスト、アンケート、レポートを提出させることができる
・LMS上の受講者画面には、自身が参加できるオンライン研修のみが表示されるため、簡単に参加できる

[1] 株式会社ライトワークス「第2回 研修に関する意識調査結果」,2020年11月5日,https://www.lightworks.co.jp/news/8421 (閲覧日:2021年1月22日)

1. オンライン研修とは

オンライン研修とは、PCやスマホ・タブレットを使用して行われる研修のことです。「Webセミナー(ウェビナー)」「WEB研修」とも呼ばれます。PCやインターネット環境があれば、会社や自宅、出張先など、どこにいても参加することができます。

オンライン研修のやり方としては、大きく2つのタイプに分けられます。

 

図)オンライン研修2つのやり方

 

(1) 双方向型

双方向型は、講師と受講者、または受講者同士がリアルタイムでコミュニケーションを取ることができる形式です。主にZoomやGoogle MeetなどのWeb会議システムを利用して行われます。質疑応答やグループワークも可能で、集合研修に近い形で実施できます。

Web会議システムについては、以下の関連記事をご参照ください。

 

(2) オンデマンド型

オンデマンド型は、あらかじめ用意された学習コンテンツや、録画した講義映像を視聴する形式です。eラーニングもオンデマンド型のオンライン研修と言えます。受講者の都合の良い時に受講でき、また繰り返し視聴できるため、個人学習に向いていると言えるでしょう。

 

コロナ禍の現在、集合研修の代替手段としてのオンライン研修が注目されていることから、本稿では (1) 双方向型のオンライン研修について取り上げます。

[▲目次へ]

2. オンライン研修が注目される背景

従来、オンライン研修は遠隔地にある拠点の教育や、会場費・移動費のコスト削減などから必要性が認知され、活用されていました。働き方改革が進められてきた近年では、テレワークと同様に注目されていたようです。

2020年に入ってからは、新型コロナウイルスの影響で、大人数が一つの会場に集まる実地型の集合研修の実施が難しくなりました。また、テレワークの導入もより強く推進されています。

このような社会情勢から、オンライン研修は実地型の集合研修の代替手段として急激に需要が高まり、今まで以上に注目を集めています。

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3. オンライン研修のメリット・デメリット

オンライン研修にはどのような特徴があるのでしょうか。まずはメリットから整理していきましょう。

3-1. オンライン研修のメリット

オンライン研修には、以下のようなメリットがあります。

 

・遠隔地教育や有事の際に役立つ
・コストが抑えられる
・オンライン研修ならではのコミュニケーションが可能
・録音・録画が簡単

 

・遠隔地教育や有事の際に役立つ

オンライン研修は受講場所を問いません。例えば、遠隔地にある拠点は本部やその近辺と比較して教育格差が生まれがちですが、オンライン研修であれば、それをなくすことができます。

また、新型コロナウイルスのような、会場に集合することが難しい事態が起こっても、必要な教育を継続するために役立ちます。

 

・コストが抑えられる

オンライン研修は、PCなどのデバイスとインターネット環境さえあれば、世界中のどこにいても受講することができます。

そのため、実地型の集合研修の際にかかる会場費や会場までの交通費といったコストを抑えられます。

 

・オンライン研修ならではのコミュニケーションが可能

オンライン研修に欠かせないWeb会議システムには、大抵、チャット機能が備わっています。

オンライン研修の開始時に「チャットでも発言や質問OK」というルールを設定しておけば、挙手して発言するよりもハードルが低くなり、より活発なコミュニケーションが促されるでしょう。

他にも即時アンケートや画面共有などの機能を利用できる場合があり、さまざまなコミュニケーション方法が考えられます。

 

・録音・録画が簡単

一般的なWeb会議システムには、録音・録画の機能が備わっています。集合研修を録音・録画するにはビデオカメラ等の機材を用意する必要がありますが、オンライン研修ではPCのボタンを押すだけでOKです。

例えば、オンライン研修中に録音した電話応対のロールプレイを、研修中に確認することも簡単にできます。

研修後に録画を配信する場合も、PCに取り込む手間がかかりません。

 

ここまで、オンライン研修のメリットを見てきました。オンライン研修は、Web会議システムの使い方次第で、実地型の集合研修よりも柔軟で工夫を凝らしたやり方を低コストで実現できると言えます。

企画の内容ややり方によっては、実地型の集合研修と同等か、それ以上の効果を得ることができるでしょう。

 

3-2. オンライン研修のデメリット

メリットの大きいオンライン研修ですが、以下のようなデメリットも考慮しなくてはいけません。

 

・受講者同士の交流が減る
・一定水準以上の通信環境が必要
・受講者のリアクションが把握しにくい
・実技の習得には不向き

 

・受講者同士の交流が減る

集合研修では、受講者同士の情報交換や交流も重要な要素の一つです。しかし、オンライン研修では各々が別の場所で受講しているため、気軽な交流は難しい状態です。

Web会議システムのグループワーク機能を利用する、研修後に社内SNSを利用して反省会をするなど、受講者同士が交流したり、仲を深める機会を設けると良いでしょう。

 

・一定水準以上の通信環境が必要

Web会議システムを正常に動作させるには、ある程度のスペックのPCや、安定したインターネット環境が必要になります。

特にグループワーク機能を利用するなど、負荷が大きくなりそうな場合は要注意です。

受講のための環境を用意できない受講者には、PCの支給などが必要になる場合があります。

 

・受講者のリアクションが把握しにくい

実地型の集合研修では、講師は受講者のうなずく様子や表情などリアクションを確認しながら進めていきます。

しかしオンライン研修では、受講者はPCの画面に集中するため、リアクションが薄くなりがちです。

講師側も、PCの画面を通して受講者の様子や雰囲気を把握することはなかなか難しいことです。そのため、リアクションを大きくするように事前に周知しておくと良いでしょう。

 

・実技の習得には不向き

例えば、名刺交換や店舗でのお客様案内などの実技は、相手との直接のやり取りや特定の場所がないと習得が難しいため、オンライン研修には不向きと言えます。

このような場合は、ブレンディッドラーニングを検討してみてはいかがでしょうか。知識の習得をオンライン研修で、実技の習得を実地型の集合研修で行えば、実地型の集合研修での学習内容を実技のみに絞り、回数を減らすことができます。

 

関連記事
>>オンライン研修だけでは不安な時に ブレンディッドラーニングの勧め

 

実地型の集合研修が全くできない場合には、eラーニングで動画教材を視聴することも有効です。例えば当社のLMS(Learning Management System:学習管理システム)、「CAREERSHIP®」では、スマートフォンなどで撮影した動画を、教材作成ツールを使って動画コンテンツにすることもできます。

オンライン研修の際は、以上のようなデメリットについて、企画の段階から対策を検討しておくことが必要です。

[▲目次へ]

4. オンライン研修を導入する際のポイント

オンライン研修のメリットを最大限に活かしつつデメリットをカバーし、研修の効果を高めるにはどのような点に気をつければ良いのでしょうか。

ここでは、そのためのポイントをご紹介します。

 

・運営側のITスキルの向上とネットリテラシー教育
・オンライン研修の特徴を踏まえた企画
・事前準備をしっかりしておく
・LMS(学習管理システム)との連携

 

・運営側のITスキルの向上とネットリテラシー教育

大前提として、オンライン研修を実施するには、PCなどのデバイスやWeb会議システムの操作がスムーズにできる程度のITスキルが必要です。

PCの扱いに不慣れな講師や受講者がいる場合には、個別のフォローや事前講習をしておいた方が良いでしょう。

また、一般的なWeb会議システムのミーティングルームに入る際には、ミーティングURLやパスワードが必要です。

部外者の侵入や情報漏えいを防ぐため、これらを他人に漏らさない、不用意にSNSで拡散しないなどセキュリティ意識を高める教育も不可欠です。

 

・オンライン研修の特徴を踏まえた企画

オンライン研修には、実地型の集合研修とは異なる特徴があります。

その特徴を考慮したオンライン研修ならではの企画をすることで、講師の話を聞くだけで終わらない、受講者が意欲的に参加できる有意義な研修を実施することができます。

オンライン研修の企画のコツは、以下の関連記事をご参照ください。

 

・事前準備をしっかりしておく

オンライン研修は、事前準備が一番重要と言っても過言ではありません。

PCの動作、Web会議システムの使い方、研修中のルールなどを、事前にしっかり確認・周知しておくべきです。

事前準備の詳細や本番の進行のポイントなどは、以下の関連記事をご参照ください。

 

・LMS(学習管理システム)との連携

上記の準備さえ整えばオンライン研修を実施することができますが、より効果的、効率的に実施するためにはLMSと連携させることがおすすめです。

LMSは、eラーニングの配信や集合研修の管理などに使用するシステムですが、WEB会議システムと連携できるものもあり、連携させることで、「出欠管理を自動化する」ことや「受講状況を可視化し、受講履歴を保存する」こと、「オンライン研修前後にアンケート記入や、レポート提出を課す」などの施策も簡単に行うことができます。

LMSについて詳しく知りたい方は、以下の関連記事をご参照ください。

以上のポイントを押さえ、効果的なオンライン研修を企画・実践していきましょう。

 

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【連携メリット】
・自社で利用しているWEB会議システムをそのまま利用できる
・参加者を選抜したり公募したりできる(申請承認フローの設定)
・参加者への案内やリマインドを自動化できる
・簡単な出欠管理ができる
・WEB会議システム側で録画した動画を、LMS上で欠席者に事後配信できる
・オンライン研修前後にテスト、アンケート、レポートを提出させることができる
・LMS上の受講者画面には、自身が参加できるオンライン研修のみが表示されるため、簡単に参加できる

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5. まとめ

オンライン研修とは、PCやスマートフォン・タブレットを使用して行われる研修のことです。「Webセミナー」「ウェビナー」とも呼ばれます。

PCなどのデバイスやインターネット環境があれば、会社や自宅、出張先など、どこにいても参加することができます。

オンライン研修のやり方としては、大きく2つのタイプに分けられます。

(1) Web会議システムを介してリアルタイムでコミュニケーションが取れる双方向型
(2) あらかじめ用意された学習コンテンツや録画した講義映像を視聴するオンデマンド型

従来、オンライン研修は遠隔地にある拠点の教育や会場費・移動費のコスト削減などから必要性が認知され、活用されていました。2020年に入ってからは、新型コロナウイルスの影響で集合研修の実施が難しくなり、代替手段として急激に需要が高まっています。

オンライン研修には、以下のようなメリットがあります。

・遠隔地教育や有事の際に役立つ
・コストが抑えられる
・オンライン研修ならではのコミュニケーションが可能
・録音・録画が簡単

オンライン研修には、以下のようなデメリットもあります。

・受講者同士の交流が減る
・一定水準以上の通信環境が必要
・受講者のリアクションが把握しにくい
・実技の習得には不向き

オンライン研修を導入する際のポイントは以下のとおりです。

・運営側のITスキルの向上とネットリテラシー教育
・オンライン研修の特徴を踏まえた企画
・事前準備をしっかりしておく

オンライン研修を導入するのに、専門的なIT知識は必要ありません。オンライン研修の特徴を理解し、事前準備をしっかり行っておけば、実地型の集合研修に引けを取らないか、それ以上の効果を得ることができるでしょう。

ぜひこの機会に、オンライン研修の導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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参考)
「5分で分かる「オンライン研修」!成功の秘訣やツールを事例付きで解説」,『テレワークナビ』,2020年10月22日,https://www.nice2meet.us/what-is-online-training-and-what-can-we-do-for-success(閲覧日:2021年1月7日)
GROWING ACADEMY「オンライン研修とは?対面型研修と比較しながら分かりやすく解説!」,『人材育成コラム』,2020年10月28日,https://g-aca.com/column/archives/842(閲覧日:2021年1月7日)
SMBC「オンライン研修(Web研修)のご案内」,https://www.smbcc-education.jp/online_training/(閲覧日:2021年1月7日)
志村智彦「オンライン研修を成功させる学習設計の37の視点」,『note』,2020年10月7日,https://note.com/kokolozashi/n/nf8fa64cda8a2(閲覧日:2021年1月7日)
Dynamic Human Capital「なぜオンライン研修では反応がわかりにくいのか?」,2020年11月17日,https://www.d-hc.com/2020/11/online_zoom_seminar_20201117/(閲覧日:2021年1月7日)

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